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| なぜRFPによるIT調達が必要か? | ||||||||||
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もちろん、RFPを用いない調達もあります。それでもRFP方式が薦められているのには理由があります。逆説的ですが、複数のITベンダーに呼びかけをせずに特定のITベンダーに固定的に発注する方式の問題点を検証することで、RFP方式の利点を見てみます。 |
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| 1. ユーザ企業とITベンダーの立場の違い | ||||||||||
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ユーザ企業は、調達したITシステムを活用して経営目標の達成などの効果を得ることが目的で、ITシステム自体は道具に過ぎません。一方のITベンダーにとっては、要求されたITシステムを提供することが目的であり、そのITシステムの経営的な効果に関しては、責任を負うものではありません。 つまり、程度の差はありますが、ビジネスである以上ITベンダーに優先されるのは「ITシステム販売による利益」であって「ITシステムによる効果」ではありません。特定のITベンダーへの依存が強くなるにつれて、この立場の違いに対する認識が薄れていく可能性があります。 |
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| 2. 見積価格は適正か? | ||||||||||
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ユーザ企業にシステム開発経験者が揃っていれば別ですが、そうではない場合、システム開発コストを見積もることは難しいといえます。ですから、特定のITベンダーからしか調達しない場合には、その見積価格が適正かどうかを判断することができません。 これは、IT部門にとっての関心事でもありますが、経営トップや利用部門にとっても、気になるところです。 |
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| 3. いざという時に | ||||||||||
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現在は、特定のITベンダーと良好な関係が築けており、ユーザ企業の経営目標を汲み取った良質な提案を受けているかもしれません。しかし、5年後、10年後はどうでしょうか。 もし、担当者の退職などでITベンダー側の環境が変化して対応が悪くなった場合に、適切な方法で新しいITベンダーを探し出すことができるでしょうか。 |
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| RFPによるIT調達 | ||||||||||
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さて、RFP方式でIT調達を行った場合、何を期待すべきでしょうか。それは、IT企画力の強化です。
表1:RFPによるIT調達を行った際に期待できる効果
ITの有効活用が企業の競争力を左右する時代です。他社との差別化をはかる上でも、IT企画力の強化は有効です。また、経営戦略という機密性の高い情報を扱うIT企画は、アウトソースに期待すべきことではありません。 |
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