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| FlexClientとは | ||||||||||
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このようなシンクライアントシステムの課題から、特にPCの性能や機能を有効に活用しつつ、安全に利用できることを主眼に検討した結果、常時ネットワークが利用できるオフィス環境ではPCをシンクライアント端末として利用し、常時ネットワークが使えない社外でモバイル利用する際には、社外で利用するファイルを管理する機能を持ったセキュアなPCとして利用するという発想が生まれた。 それが「FlexClient」である。 FlexClientは「PC用のソフトウエア」と「PCのローカルディスク装置のかわりとなるストレージシステム」、「ネットワークブートを管理するサーバ」がセットになったシンクライアントシステムだ。 以下にFlexClientの概要について紹介する。 オフィス内のLAN環境では、PCのローカルディスク装置のかわりに、ネットワーク上のiSCSIストレージシステムを使用する。この環境に移行すると、PCのOS/アプリケーション/データなどはすべてiSCSIストレージに管理され、かつUSBストレージなどへのデータ保存を禁止することもできる。 ここでローカルディスク装置はOSから認識されないデバイスになるため、全データを消去し、次に説明するモバイル機能をインストールしておく。 ノート型PCなどでオフィス外にPCを持ち出す場合は、あらかじめReadOnly化されたOSと社外で利用するファイルの管理機能(ファイルシステム)をローカルディスク装置にインストールしておき、通常のスタンドアロンPCと同じように起動して使用する。社外で使用するファイルは、このファイルシステムに保存しておく。 ただし、ファイルシステムにはFlexClientが提供する専用ツールによって、社外への持ち出しを許可されたファイルしか書き込むことができず、さらに管理サーバ側にすべてのログが残るようになっている。 このような仕組みにより、万一PCを紛失した場合にも紛失したデータを特定することができ、PC紛失によるリスクを抑制することができるというわけである(図2)。 次回は、FlexClientの詳細について、さらに掘り下げて紹介していく。 |
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