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| システム間の接続性 | ||||||||||
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中堅規模でも複数パッケージアプリケーション間の連携によるメリット、さらにはビジネスプロセス統合の考え方や、ビジネス拡大などに伴う社外間取引の必要性も浸透してきている。 こうした環境下におけるインフラの選定で重要な点は、データや処理の連携のための標準的なインターフェースを選択することにある。なぜならシステム間の接続性を容易かつ安定したものにしていくことが望ましいからだ。例えばオープンソースなどの業界標準に準拠したものを選択するといったことがあげられる。 そしてインフラ運用に直結するような周辺システム(バックアップ、監視、ジョブスケジューラーなど)との接続性も確認しておきたい。また、性能要件にも関わるが、例えばデータレベルの連携を考えてみると、データ通信用のネットワークとエンドユーザアクセス用のネットワークの系統を分離するといったことも検討に入れるとよいだろう。 |
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| 将来を見据えた選定であればコストも抑えられる | ||||||||||
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ポイントとなる4つの非機能要件の重要性を紹介したが、これら以外にもセキュリティや法制度変更など、様々な非機能要件が存在するため、多角度から広い視点でそれらを洗い出していくことが求められる。決してコストだけに留まらない、大きなポイントとして考えたいところである。 例えば、可用性があるからよいということではなく、可用性がなくとも十分検討したうえでの結論であれば、リスクとして把握できているということであり、想定外のコストも最小限となるだろう。 |
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| 中堅規模だからこそ検討できるインフラ構築 | ||||||||||
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中堅規模の企業では、自社内に潤沢なインフラのリソース、インフラの予算を持っているケースはそう多くはない。そのため、インフラの選定にあたっては非機能要件を中心に、本当に必要なものは何か、その適用範囲はどこまでなのかを重点的に検討する必要がある。 予算がないからといって、一番安くてすぐ導入できるものを選ぶといった安易な考えは、プロジェクトの失敗どころか経営へ大きな影響をおよぼすことにも繋がりかねない。 しかし「それでは、中堅規模ではその相対的なマイナス要素が存在するために後ろ向きな検討しかできない」という印象を持つかもしれないが、そうではない。むしろ中堅規模だからこそ可能な、今後を見据えたインフラ構築が検討できるともいえるのである。 それぞれの思惑を持つ大小の組織が多数存在している大規模と比較して、中堅規模において組織間の連携を綿密かつスピーディーに行えることは、全体最適化という観点でも非常に大きなメリットである。 仮にパッケージアプリケーションAのプロジェクトでインフラのリプレースが行われるとして、既存のインフラ資源をパッケージアプリケーションBのプロジェクトや他の組織へ転用、流用できれば効率的である。 これは普段から、パッケージ導入プロジェクト間や組織間などで継続的にコミュニケーションをとりながらお互いの意図を理解し、必要に応じて方向性を合わせておくことが重要だ。これにより、効率的な運用が可能なインフラを選定することができるのである。 目先のコストにとらわれない、非機能要件を盛り込んだインフラ選定基準が、本当の意味でのコスト削減へつながるということを念頭に置いて、最適なインフラの検討を進めることが望まれるのである。 |
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