第11回:ネームサーバ (2/2)

徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
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第11回:ネームサーバ
著者:クロノス  中島 能和
編者:ソキウス・ジャパン   2006/2/6
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解答

   1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
第1問の解答:directory

   ゾーンファイルが格納されているディレクトリは、directoryに続けて指定します。一般的には、/var/namedや/etc/bindといったディレクトリが利用されます。このようなオプション設定は、optionsセクション内に記述します。


第2問の解答:B、C

   名前解決のためのゾーンファイルを持たず、常にほかのDNSサーバに名前解決を依頼するサーバをキャッシュオンリーサーバといいます。一度問い合わせた情報はキャッシュされるので、次回以降は迅速な名前解決ができるようになり、ネットワークのトラフィックを抑えるためにも有効です。キャッシュオンリーサーバを設定するには、/etc/resolv.confファイル(C)で、自ホストをネームサーバとして指定します。

/etc/resolv.confファイルの設定例
domain lpiclv2.jp
nameserver 127.0.0.1

   また、/etc/named.confファイル(B)には、ルートネームサーバのアドレスが記述されたヒントファイルの設定が必要です。ただし、これはインストール時にデフォルトで設定されているため、通常はそのままでキャッシュオンリーサーバとして利用できます。設定されていない場合は、次のように記述します。

/etc/named.confファイルの設定例(抜粋)
zone "." {
  type hint;
  file "named.ca";
};
A./etc/hostsは、ホスト名とIPアドレスの対応を記述するファイルです。
D./etc/init.d/namedは、BINDの起動スクリプトです。
E.named.bootはBINDバージョン4の設定ファイルですが、/var/namedディレクトリにはありません。
第3問の解答:A

   問題で提示されている部分は、ゾーンファイルのSOAレコードです。SOAレコードの書式は次のとおりです。

 [ ]内は省略可能。< >内は必須
ドメイン名IN SOA ネームサーバメールアドレス(
Serial;Refresh;Retry;Expire;Ttl)
ドメイン名ゾーンの基準となるドメインを記述(example.comなど。通常は「@」)
ネームサーバマスターネームサーバのホスト名をFQDN(完全修飾ドメイン名)で記述(最後に「.」が付く)
メールアドレス管理者のメールアドレスを記述(「@」は「.」に変換。最後に「.」が付く)
Serialシリアルナンバー
Refreshスレーブネームサーバがマスターネームサーバのシリアルナンバー変更を確認する間隔
Retryスレーブネームサーバがマスターネームサーバにアクセスできなかったときに再試行するまでの間隔
Expireスレーブネームサーバがマスターネームサーバにアクセスできなかったときにゾーンデータを破棄するまでの間隔
Ttlキャッシュデータの有効期限

SOAレコードの設定例
@ IN SOA ns.example.com. admin.example.com.(
2003071101 ;Serial
10800 ;Refresh
3600 ;Retry
604800 ;Expire
86400 ) ;Ttl

   問題の空欄には、管理者のメールアドレスを記述します。したがって、Aが正解です。


第4問の解答:C

   DNSクエリー(問い合わせ)を受け付ける対象を絞り込むことはセキュリティ対策として有効です。この指定を行うためのオプションがallow -queryです。したがって、Cが正解です。以下の書式で記述します。

 [ ]内は省略可能。< >内は必須
allow-query { ネットワークもしくはホストのIPアドレス; };

allow-queryオプションの設定例
allow-query { 192.168.0.0/24; }; ←192.168.0.0/24のネットワークからの問い合わせを受け付ける

   optionsステートメント内で指定した場合は、すべてのゾーンで設定が有効になります。一方、このオプションを指定しなかった場合は、すべてのホストからの問い合わせが可能になります。

A.allow-transferは、ゾーン転送を受け付けるホストを指定するオプションです。
B.allow - updateは、ゾーンの動的更新を受け付けるホストを指定するオプションです。
D.forwardは、すべてのクエリーを別のネームサーバに転送するよう指定するオプションです。
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書籍紹介
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応本書は、LPI認定試験レベル2の合格を目指す方を対象とした問題集です。LinuxとLPI認定資格の研究を長年続けてきた著者が、受験者が試験範囲を効率よく学習を進めることができ、かつ確実に実力が付くことを第一に考え、執筆しています。試験範囲の「201試験(Linux応用管理)」と「202試験(Linuxネットワーク管理)」について300問以上の問題を収録し、実際の試験に近い形式で網羅しているので、問題を解くごとに合格レベルの実力が身に付きます。解説を読めば、Linuxとネットワークに関する知識や、用語と重要項目の理解度もますます深まります! Linuxエンジニアを目指す、すべての方におすすめです。
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販売価格:3,150円 (税込)
株式会社クロノス 中島 能和
著者プロフィール
株式会社クロノス  中島 能和
株式会社クロノス常務取締役。LPI認定試験対策メールマガジンの発行や各種セミナーを通じて、LPI認定試験の啓蒙活動を行っている。


株式会社ソキウス・ジャパン
編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/


INDEX
第11回:ネームサーバ
 問題
解答
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
第1回カーネル
第2回システムの起動
第3回ファイルシステム
第4回ファイル共有サービス
第5回ハードウェア
第6回システムメンテナンス
第7回スクリプト、スケジューリング
第8回トラブルシューティング
第9回ネットワーク
第10回メールとネットニュース
第11回ネームサーバ
第12回Webサーバ
第13回クライアント管理
第14回セキュリティ

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