オープンソースのOSブートシステム「systemd 259」リリース

12月18日 23:41

 Linuxなどで広く利用されているブートシステム「systemd」の最新版「systemd 259」が12月18日(現地時間)、リリースされた。

 「systemd 259」は、次のリリース予定になっている「systemd 260」において計画されている、より大きな変更の準備が多数施されている。たとえば、レガシーSystem V initスクリプトのサポートが正式に非推奨となっている(260で完全削除となる予定)。systemd-sysv-generatorやsystemd-sysv-installなどのコンポーネントはサポート終了となり、SysVスクリプトに依存しているプロジェクトはネイティブのsystemdユニットへの移行が強く推奨されている。また、ジャーナルは、 /var/log/journalの存在に基づいて自動的に選択するのではなく、永続ストレージをデフォルトとして選択するようになった。これにより、ログの保存期間がすぐに予測可能になった。リソース管理面では、cgroup v2がHugeTLBアカウンティングを有効にしてマウントされるようになった。これにより、huge pageの使用量が全体のメモリ制限に含まれるようになった。

 その他、複数のセキュリティ強化、不具合の修正などが施されている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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