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稲毛氏:前職ではどちらかというと開発を発注する側で、主に通販サイトの運営管理をやっていました。ゆくゆくは自分でショッピング系のWebサイトを作りたいと思っていましたが、実現するには開発やプログラムなどの知識が足りないと感じ、次第にそれらを本格的に勉強したいという気持ちが強くなっていきました。そこで、2006年の9月頃から転職活動をはじめたのです。 Open Pro LAMPコースの存在を知ったきっかけは、転職活動開始から間もない時期に、情報収集の一環として購読していたテンプスタッフ・テクノロジーの「ITジョブチェキ!」というメールマガジンです。さっそく説明会に参加し、面接を受けました。 面接時の話から「サービスを提供する」という姿勢を非常に重視していることがよくわかりました。企画なども含め常にお客様のことを考えた仕事をしていきたいと思っていましたので、Open Pro LAMPコースは自分の指向にあっていると感じ、受講を決意しました。
稲毛氏:いわゆるLAMPと呼ばれるオープンソースの技術自体に、特別興味があったわけではありません。ただ、ショッピングサイトの構築においてはPHPやLinuxがよく利用されているため、自分がやりたいことを実現するための道具として、それらの技術を身につけたいと思っていました。コンピュータ全般の知識については、前職で通販サイトの運用と並行して社内の簡単なヘルプデスクのようなことも担当していましたので、クライアントサイドの知識はある程度持っていました。しかしLinuxなどを実際に触るのははじめてでしたので、若干の不安はありました。 稲毛氏:研修期間は約2ヶ月間で、最初の1ヶ月は基礎知識を中心に、2ヶ月目はより実践に近い内容を習得していきます。私は今、前半を終えて2ヶ月目の研修を受けているところです。 研修の最初はネットワークの基本的な部分からスタートしましたので、それほど技術的には難しくはありませんでした。それがPHPに入ると、やはりプログラムの話になってきますので、改めてモノを作っていくことの難しさを実感するようになりました。同時に、前職でも知っていれば非常に役立ったであろう実践的な技術なども得られるようになりました。 研修の流れとしては、まず講師の説明とテキストを使った座学スタイルの講義を受講します。そして1つの単元が終わるごとに、講義で習った技術を実際に使いこなすための演習を行います。 研修1ヶ月目で特に印象的だったのは、最後の7日間で行った「実務開発演習」です。講師を架空のクライアントに見立て、ヒアリングや提案からはじめて講義範囲の基本的な技術を使ってシステムを開発し、最終的に成果物を納品するという形式でした。かなり本物のプロジェクトに近い実践的な演習ではないかと思います。
稲毛氏:1ヶ月間の研修を通じて、もちろんプログラムもたくさん覚えることができましたが、それ以上にコミュニケーションという部分で非常に得られたものが大きいと感じています。実務開発演習のプロジェクトでは、3名のチーム体制で企画・提案・開発を行います。自分1人で仕事を進めるわけにはいきません。前職で運用などを経験していたこともあって完成のイメージをある程度持てたため、私が他のメンバーに役割を割り振るような形になったのですが、その際によいものを作るというだけでなく、チームで一緒に作ったという意識をメンバー全員が持てるように常に心がけていました。 もちろん私ができない部分もありますので、そこは他のメンバーに助けてもらうことも重要です。そういった意味でも「協力しあう」という意識やコミュニケーションスキルが高められたと思います。 また、最後に成果物のプレゼンテーションも行ったのですが、これもよい経験になりました。これまで人前に立ってプレゼンテーションする経験がなかったせいもありますが、きちんと人に伝わるように説明するのはとても難しいことだとわかりました。「伝える技術」というのも、自分から率先して訓練するような意識がないと成長できないということに改めて気がつきました。 |
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