第1回:企業を支えるライフライン 〜メールマネジメントシステムの新常識 (1/2)

Symantec special interview 第1回:企業を支えるライフライン 〜メールマネジメントシステムの新常識
株式会社シマンテック 田上 利博

株式会社シマンテック
SMB&エンタープライズ マーケティング部
セグメントマーケティングマネージャー  田上 利博


1968年1月3日生まれ、大阪府出身のO型。ビジネス向けソフトウェア流通商社、ソフトウェアメーカーを経て1995年にシマンテックへ入社。個人ユーザー向け製品の企画およびマーケティングを担当後、現在は企業向けソフトウェアのマーケティング部門でEnterprise Messaging Management(企業向け電子メール関連ソリューション)のキャンペーンマネージャーを務めている。

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「外部からの攻撃から守る」「内部からの情報を漏らさない」。これはすでに多くの企業が取り入れてきたメールシステムのセキュリティ対策の常識である。日本版SOX法導入を間近に控えた今、企業はこれらの対策に加え、「コンプライアンス対応」でき、しかも「サービスが24時間365日止まらないシステム」を作ることが求められている。これからのメールシステムに常識として取り入れるべきメールマネジメントシステムについて、株式会社シマンテックにお話を伺った。

— 昨今、メールの管理・監視を考えたとき、必要な要素や機能はどういったものが求められるのでしょうか
田上氏: メールのログは、いわゆるジャーナルとして管理されています。例えば、いつ、誰が、どこにメールを送信したのかということを、スピーディに検索できる必要があります。

また、もう1つの面として、メールのログを省スペース化して保管しておくことが求められています。シマンテックでは、これらを可能にするためメールアーカイブソリューション「Symantec Enterprise Vault」を提供しています。

メールアーカイブのメリットは省スペースだけではありません。通常のメールソフトでは、アーカイブされたファイルをクライアントに保存します。万一、PCが盗難にあった場合、第3者に中を見られたら、クライアント内のメールソフトや保存されたアーカイブファイルから情報が漏洩してしまうことになり、大変危険です。

田上氏 あるいは、ファイル共有ソフトなどを使用している場合、ハッキングされてメールソフトが保存しているファイルが公開されてしまうこともあるでしょう。

企業が持っている個人情報や企業情報、いつ誰とどういう会話や、取引をしたかといった機密情報が外部に漏れるリスクを抱えているのは望ましくありません。メールアーカイブという機能ではメールをクライアントにアーカイブファイルを保存しないで、ストレージに保存します。これによってクライアントから情報が漏れることがありません。


— アメリカではコンプライアンス対応がより強く求められていますが、日本では何か異なるのでしょうか。また、日本独自のセキュリティシステムの導入傾向などはあるのでしょうか
田上氏: 日本とアメリカで導入傾向などの面においてまったく違うということはありませんが、おっしゃる通りアメリカの方が法的な部分で強制力が強く、企業として法令を遵守するため、ITセキュリティを含めた統制を全社的にしなければいけないという状況です。

日本ではまだ必ずしなければならない状況ではないため、企業によって対応にばらつきがありますが、自企業がどれだけセキュアな環境でビジネスを行っているかを、顧客に訴えていく必要性を感じている企業であるほど、導入は積極的です。


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