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| はじめに | ||||||||||
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2006年8月〜10月にかけて連載した「オープンソースをこう使った! 〜 運用管理ツールHinemosの秘密」では、様々なOSSを活用したシステムの運用管理を行うツールとして、オープンソース運用管理ツール「Hinemos」の仕組みについて解説しました。 今回からはじまる本連載ではHinemosの概要と実現できる運用管理について表1の項目について解説していきます。最後まで、お付き合いいただければ幸いです。
表1:連載の流れ
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| Hinemosの概要 | ||||||||||
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Hinemosとは筆者らNTTデータが開発を進める統合運用管理ツールです。現在はOSSとしてSourceForgeに公開されています。ライセンスはGPL(General Public License)となっており、Webサイトよりダウンロードして利用することができます。 |
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| Hinemosの歴史 | ||||||||||
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Hinemosの構想が生まれたのは2004年でした。その頃、大規模システムにおいても多数のIA(Intel Architecture)サーバを使った3層システムが一般的になり、そのOSにLinuxが採用されるなどと、OSSが活用される機会が増えていました。 多数のIAサーバとLinuxを組み合わせたシステム構築では、ハードウェア、ソフトウェア共に構築時の初期コストの低減というメリットがありましたが、一方でサーバ台数の増加による運用管理のコスト増は避けられません。 そこで様々な運用管理ツールが利用されました。しかしシステム運用管理ツールにOSSを採用する場合には、機能単位に異なるツールをあわせて使う必要があったのです。 例えば、リソース監視をする場合は「MRTG」と「SNMP」を用いてWebブラウザから管理する、障害が発生した時はログを「swatch」で電子メールに転送する、バッチ処理の定期実行は「cron」を利用するなど、ユーザインターフェースの異なるそれぞれの運用管理ツールを組み合わせる必要があったため、非常に運用管理が煩雑でした。統合的な運用管理を行いたい場合は、OSSをあきらめて商用製品に頼るしかありませんでした。 そのような運用管理の現場をみて、多数の管理対象を効率的かつ統合的に管理するツールをOSSで実現するというHinemosのコンセプトが検討されたのです。 Hinemosの開発は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が推進する平成16年度オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業の1つである「分散ファシリティ統合マネージャの開発」の委託を受けてスタートしました。2005年8月にHinemosの最初の公開バージョンであるバージョン1.0がリリースされ、2006年3月のバージョン2.0を経て、2006年11月現在はバージョン2.1がリリースされています。 |
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| Hinemosの動作環境 | ||||||||||
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Hinemosの動作環境を表2に示します。Hinemosは開発当初はLinuxのみの対応でしたが、最新バージョンの2.1より、クライアントとエージェントがWindowsにも対応するようになりました。
表2:Hinemosの動作環境
Hinemosは内部でJBossやPostgreSQLといった数多くのOSSを利用しています。詳細については「オープンソースをこう使った! 〜 運用管理ツールHinemosの秘密」を参照してください。 |
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