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【ネットワーク教習所】 第5回:特別企画!開発者覆面座談会開催! 著者:シンクイット編集部 公開日:2008/03/29(土) 技術者なら見ておけ! I上氏:1970年代の映画「トロン」は見たことありますか。ディズニー製作の映画なんですが技術者なら一度は見ておくべき映画だと思います。 主人公があるゲームを作るのですが、会社にそのゲームを取り上げられてしまうんですね。そのゲームは大ヒットするのですが、プログラムにアクセスできないように厳重に管理されてしまうのです。主人公はそのプロテクトを解こうとするのですが、ばれてコンピュータの中に閉じ込められてしまい、コンピュータの中で戦うのです。70年代とは思えない画面のセンスの良さとストーリーにしびれました。 E藤氏:「トロン」はいろいろな方面に影響を与えたでしょうね。映画とかゲーム、アニメなど。ところでゲームは、子供の頃からやっている人は、意外と大人になるとやらなくなるけど、大人になってから入った人はそのままずっとはまっている人が多いような気がしませんか。 I上氏:僕は子供の頃からやっていて今でもやっていますけど。ドラクエで主人公が死んだとき「I上よ、しんでしまうとはなさけない」と言われたのが衝撃でした。復活の呪文の書き取りで、字をきれいに書く意義を知りましたし。 さてここで一気に登場した本を紹介!最後は日本語表現を身につけるための技術について喧々諤々の議論に発展!
坂の上の雲(1)
著者:司馬 遼太郎 発行:文藝春秋 価格:620円(税込み) 発売日:1999年1月 土竜の唄(1) 著者:高橋 のぼる 発行:小学館 価格:530円(税込み) 発売日:2006年1月 かもめのジョナサン 著者:リチャード・バック(著)、五木 寛之(訳) 発行:新潮社 価格:500円(税込み) 発売日:1977年5月 リプレイ 著者:ケン・グリムウッド(著)、杉山 高之(訳) 発行:新潮社 価格:780円(税込み) 発売日:1990年7月 愛はさだめ、さだめは死 著者:ジェイムズ,Jr. ティプトリー(著)、浅倉 久志(訳) 発行:早川書房 価格:756円(税込み) 発売日:1987年8月 1984年 著者:ジョージ・オーウェル(著)、新庄 哲夫(訳) 発行:早川書房 価格:798円(税込み) 発売日:1972年2月 銀河英雄伝説 1 黎明編 著者:田中 芳樹 発行:東京創元社 価格:840円(税込み) 発売日:2007年2月 三国志(1) 著者:横山 光輝 発行:潮出版社 価格:680円(税込み) 発売日:1997年11月 考える力がつく「論文」の書き方 著者:小阪 修平 発行:大和書房 価格:1,575円(税込み) 発売日:2002年12月 日本語の作文技術 著者:本多 勝一 発行:朝日新聞社出版局 価格:567円(税込み) 発売日:1982年1月 技術者に必ず求められるもの S木氏:びっくりするような日本語表現が氾濫しすぎていますよね。真面目に論文書こうと思っても、日本語が出てこない人とかも多いですし。 T木氏:皆さん、論文の書き方などはどういうところで身につけましたか。論文の書き方についての本など読みましたか? E藤氏:学生の時「読め」と言われましたね。小阪 修平の「考える力がつく『論文』の書き方」はとても参考になりますよ。論文を書く時の考え方がわかりやすくて。あ!これ、先生から借りた本ですね...返していなかったんだ。 S木氏:ひどいなぁ、名前がちゃんと書いてあるのに。でもやはり論文を書くにあたっては日本語の力がものを言いますね。本多 勝一の「日本語の作文技術」もお勧めですよ。基本的な日本語表現の力が身に付きます。論文でも何でも、一度読んでも何が言いたいのかさっぱりわからないものがありますよね。 E藤氏:ブログなどで誰でも簡単に自分の書いたものを公開できるようになったので、悪文も氾濫するようになったのではないでしょうか。 S木氏:でも下手な文章でも自分でたくさん書いてみるのはいいことなんじゃないかと思いますよ。例えて言うなら、基礎体力をつけるようなもの。技術とはまた異なるものですが。今の学校教育はインプットの訓練は多いけど、アウトプットの訓練が少ないので、どうしてもその力が伸びないので、自分で書くということを続ければ得るものがあると思います。 E藤氏:情報を整理してアウトプットするのは意味があるけど、思い付きだけでブログに書いても伸びないのでは。 S木氏:確かに整理のしかたなどは徹底的に整理して叩き込まれないと身につかないでしょうね。 I上氏:最近の大学生は発表の時にPowerPointを使う。PowerPointだと、図と箇条書きの文章で済んでしまうから、日本語の文章として表現する経験を積まない。卒論を書かせてみると、まったく日本語が書けない学生が続出するらしいです。だから中にはPowerPoint禁止にしている研究室もあるようです。 E藤氏:悪文を書き続けるよりも、ちゃんとした日本語の本を読んだほうが身に付くものがあるように思いますね。 T木氏:言葉は生き物で時代とともに変わっていくから、何が正しいかという判断も難しいですよね。所属するコミュニティなどでも、使われる言葉はまったく違うし。今はいろんなコミュニティに所属する人が、いろいろな形でコミュニケーションできるようになったので、言葉の変化も違ってきているのではないでしょうか。 こうして第1回覆面座談会は幕を閉じた。もし、読者諸氏の中で自分も座談会に参加したいという方がいれば、記事評価に「参加希望!(メールアドレス)」と書いてほしい。一定の人数がそろったら、第2回覆面座談会が開催されるかもしれない。 さて、4月からは特集のテーマがモデリングになる。土曜日の本連載ではモデリングの学習に役立つ書籍をいろいろな形でお届けしていくので、ぜひ楽しみにしてほしい。 |
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*本文1段落目、2段落目のI上氏の発言で「1970年代」「70年代」とありますが、正確にはトロンは1982年制作の映画です。(2008/04/08) |
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