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マスカット
リッチクライアントを加速させるAjax開発環境「マスカット」の全貌

第1回:マスカットが変えるAjax開発環境
著者:NTTデータ  川田 洋平   2006/11/30
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マスカットの導入効果

   Ajaxを用いたリッチクライアントを開発する上で、マスカットの導入は以上のように様々なメリットがありますが、今一度QCD(Quality Cost Delivery)の観点から整理したのが、表2になります。
品質(Quality)からみた導入効果
  • 開発にJavaScriptが不要であるためバグが大幅に削減
  • レイアウト定義、イベント定義、メッセージングはすべてXMLなので、XMLスキーマなどによる検証が可能
  • オープンソースによる、コミュニティを通じての継続的な品質向上への期待

コスト(Cost)からみた導入効果
  • オープンソースによる無償での使用
  • レイアウト、イベント、メッセージングの変更はXMLファイルの修正のみで改修できるため、仕様変更のコストが削減

納期(Delivery)からみた導入効果
  • レイアウト、イベント、サーバ側ロジックのそれぞれが明確に分離されているため、並行開発が可能
  • IDEによるアプリケーション開発の容易性
  • ソフトウェアの画面構成の変更が容易に可能なブラウザ版IDEにより、客先でのプレゼンテーション、レビュー、修正、意識統一が可能

表2:QCDからみたマスカットの導入効果


次回について

   次回はリッチクライアントの開発方法について解説していきます。是非ともご期待ください。

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株式会社NTTデータ 川田 洋平 技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタ エキスパート
著者プロフィール
株式会社NTTデータ 川田 洋平
技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタ エキスパート

同社の研究開発部門にてWebシステムの研究開発に従事。マスカットの開発には初期から携わり、オープンソース化後はマスカットプロジェクトのプロジェクト運営委員会(PMC)およびコミッタとして活動を続けている。


INDEX
第1回:マスカットが変えるAjax開発環境
  Ajax開発の問題点
  サーバアーキテクチャを選ばない
マスカットの導入効果