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BEA AquaLogic BPM Suiteを使い倒す |
第5回:BEA AquaLogic BPMを運用する
著者:日本BEAシステムズ 河野 恭之 2007/2/6
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よくある質問と回答
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最後に、運用に関しての「よくある質問と回答」をいくつか紹介します。
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プロセスのアップデート時の動作はどうなるの? |
ビジネスプロセスのバージョンは、「Major」「Minor」「Revision」という3つのレベルで管理されます。例えば、「MyFirstBPM 1.0.0」という表示になります。各バージョンアップにおける既存プロセスへの影響は、次の通りです。
- Revisionバージョンアップ
- 現在実行中のビジネスプロセスが直接的にホットスワップで入れ替わる。
- Minor、Majorバージョンアップ
- バージョンの異なるビジネスプロセスとしてデプロイされる。既存バージョンで実行中のプロセスには影響を与えず、新たなビジネスプロセスの投入から新しいビジネスプロセスとして動作する。
表:バージョンのアップにおける既存プロセスへの影響
各プロジェクトのバージョンは、バージョンアップ後でも以前の状態に復元することができます。基本的にホットスワップでも復元は可能ですが、トランザクションや内部変数などの条件によってビジネスプロセスの例外処理などが発生する可能性があります。
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製品のアップデートと既存システムへの影響は? |
AquaLogic BPM Suiteの製品バージョンアップでは、一般的に以下の手順を想定したバージョンアップをサポートしています。
- 新しくリリースされたAquaLogic BPM Suiteを新しい環境にインストール
- AquaLogic BPM Suite管理ツールを利用して既存のBPMプロジェクトをエクスポート(エクスポートされたプロジェクトは、ZIPファイルとしてアーカイブされる)
- エクスポートされたBPMプロジェクトを新しいAquaLogic BPM Suite環境にインポート
- 新しい環境でBPMプロジェクトの動作を確認
- 既存のBPMプロジェクトを停止
- 既存のBPMプロジェクトのプロセスデータベース情報をエクスポート(プロセスデータベース情報のエクスポートには、Antタスクを提供)
- エクスポートされたプロセス状態のファイルを新しい環境にインポート(同様にAntタスクを提供)
- すべての情報のインポートが完了したあと、新しい環境でAquaLogic BPMエンジンを起動
表:バージョンアップをサポート手順
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プロセスの履歴情報のアーカイブはどのようにするのか? |
完了したプロセスの情報を別のDBMSにアーカイブすることができます。アーカイブされた情報は、過去のビジネスプロセスの情報として検索や詳細情報の表示、監査履歴の表示などが可能です。アーカイブには長い時間がかかる場合があるので、アーカイブ完了後には、特定の関係者にメールを送信する機能があります。
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最後に |
全5回の連載を通してAquaLogic BPM Suiteのコンセプトや機能、操作方法を紹介してきました。しかしながら、ここで紹介した機能は全体の数ある機能のごく一部です。
百聞は一見にしかず。ぜひ、AquaLogic BPM Suiteをダウンロードして実際に体験してみてください。すぐに使えるBPM製品として市場で高い評価を得ている製品であることを理解していただけると思います。
これからもますます需要が高くなるBPM市場の一端を担う製品として、今後もさらに機能拡張を続けていくAquaLogic BPM Suiteにどうぞご期待ください。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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著者プロフィール
日本BEAシステムズ株式会社 河野 恭之
営業技術部 プリセールスエンジニア
VBやVC++、Java言語での10年にわたる開発経験を経てBEAに入社。現在プリセールスSEとして主にWebLogic ServerやWebLogic Integrationを担当。最近では特にAquaLogic BPM Suiteの販売促進活動にも従事している。
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