表3:Symantec Mail Security for Microsoft Exchangeの一般的な展開手順

展開作業 説明
タスク1:Mail Security for Exchangeのインストール Symantec Mail Security for Exchangeは、個人ベースまたはグループベースで複数のサーバーをリモート管理するためのコンソールとしてインストールできます。コンソールは、通常はクライアントコンピュータ(Windows XPまたはWindows 2000)にインストールし、製品の設定をリモートで管理するのに使用されます。管理を容易にするために、似た機能を持つサーバーはグループ化できます。
タスク2:Symantec Mail Security for Microsoft Exchange 2003クラスタノードのインストール Windowsクラスタ環境にインストールしたSymantec Mail Security for Exchangeは、クラスタ化に完全に対応します。また、ベリタスソフトウェアのクラスタ化もサポートします。Mail Security for Exchangeは、パッシブ状態のExchangeクラスタノードにインストールします。これは、稼働中の仮想Exchangeサーバーがインストールプロセスによる悪影響を受けないようにするためです。
Microsoft Exchange Server 2003クラスタの各ノードでは、アプリケーションディスクドライブの同じ場所に、Symantec Mail Security for Exchangeバイナリをインストールする必要があります。また、インストールの終了時に、Mail Security for Exchangeの最新の更新ファイルと定義ファイルをインストールします。
タスク3:ExchangeクラスタノードへのSymantec AntiVirus Corporate Clientのインストール シマンテックでは、LiveUpdate機能を持つSymantec Antivirusを各Exchangeクラスタノードにインストールすることを推奨しています。ウイルス定義ファイルとMail Securityfor Exchangeの更新ファイルが利用可能になると、LiveUpdateによって自動的にダウンロードされ、インストールされます。
Mail Security for ExchangeとSymantec Antivirusの両方がインストールされている稼働中の仮想Exchangeサーバーを正常にオンラインにするには、Symantec Mail Securityfor Exchangeで使用される作業ディレクトリと特定のExchangeディレクトリをSymantec Antivirusから除外する必要があります。詳しくは、次のURLでシマンテックナレッジベース文書ID:2004052416452048を参照してください。
http://www.symantec.com/techsupp/
タスク4:リモートサーバーへのライセンスファイルのインストール(または更新) コンテンツライセンスを有効にするには、Mail Security for Exchangeを実行する各サーバーにライセンスファイルをインストールする必要があります。これにより、各サーバーが最新のウイルス定義の更新を受け取れるようになります。
このライセンスファイルは、コンソールからリモートサーバーグループ、または単一のリモートサーバーにインストールできます。個々のサーバーに直接インストールすることも可能です。
タスク5:Spam Folder Agent for Exchangeのインストール Spam Folder Agentを使用すると、スパムメッセージを各受信者のメールボックスのスパムフォルダに振り分けることができます。Spam Folder Agentは、メールボックスが物理的に存在しているExchangeサーバーにインストールする必要があります。Agentは各ユーザーのメールボックスに自動的にスパムフォルダを作成します。Spam Folder Agentで処理するように指示するタグが付けられたスパムメッセージは、スパムフォルダに振り分けられます。タグ付けは、Symantec Mail Security 8260アプライアンスで行えます。
スパムフォルダを使用すれば、エンドユーザーに直接送られてきたスパムの疑いがあるメッセージを、ユーザーが確認できるようにアーカイブできます。このようなメッセージを数日以上Exchangeのメールボックスに残さないために、管理者はEnterprise Vaultでフォルダレベルのメールボックスアーカイブポリシーを各ユーザーのスパムフォルダに適用して、すべてのメッセージを短期間(5日など)でアーカイブするように設定できます。このポリシーは、ユーザーの他のデフォルトのメールボックスアーカイブポリシーとは別に設定でき、それよりも優先させることができます。

表3:Symantec Mail Security for Microsoft Exchangeの一般的な展開手順

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