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オープンソース統合監視ツール導入指南 |
第1回:「Nagios」「Hobbit」「ZABBIX」「Hinemos」を徹底比較
著者:ZABBIX-JP 寺島 広大 2007/6/25
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アドオンソフトからスタンドアロンへ進化「Hobbit」
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Hobbitは、もともと「BigBrother」のアドオンソフトである「bbgen」ツールキットの後継ソフトウェアでした。その後、アドオンではなくスタンドアロンとして動作するようになったことで名称が変更されました。BigBrotherの機能を引き継いでおり、エクステンションなどの既存の資産も活用することができます。Hobbit自体の日本語の情報は少ないですが、BigBrotherなどの情報を流用できる部分もあります。
図3:Hobbitの画面 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
表5:Hobbitの主なスペック
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エンタープライズ市場を見据えた「ZABBIX」
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ZABBIXはZABBIX SIAが開発を行っている監視ツールです。NagiosやHobbitと比べると後発のツールですが、対応プラットフォームが多い、Webインターフェースを活用して収集データはデータベースに保存する、といった設計そのものが新しいことが特徴です。
ツール自体はオープンソースですが、開発は企業が行っており、エンタープライズ利用や商用サポートを明確に打ち出していることも特徴です。本家サイトにはフォーラムが設置されており、活発に質問が行われています。日本においても非公式ではあるもののWebサイト/フォーラムが存在しています。
図4:ZABBIX (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
表6:ZABBIXの主なスペック
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多機能ツールが監視機能のみでのエントリー「Hinemos」
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Hinemosは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の平成16年度オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業の委託を受け、NTTデータにて開発がはじめられた統合運用管理ツールです。管理ツールとして開発されているため監視以外の機能も多数含まれていますが、本連載では監視機能のみに絞って紹介します。日本で開発が行われているため日本語の情報は非常に多いことが特徴です。
図5:Hinemosの画面 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
オフィシャルサイトURL |
http://www.hinemos.info/ |
日本サイト |
同上 |
ライセンス |
GPLv2 |
開発言語 |
Java |
管理インターフェース |
Eclipseベースのクライアントアプリケーション |
サーバOS |
Linux(Red Hat Enterprise LinuxおよびCentOS)、Solaris(管理クライアントはWindows XP) |
監視対象OS |
Linux(Red Hat Enterprise Linux)、Windows XP |
導入実績 |
△ |
日本語情報 |
◎ |
表7:Hinemosの主なスペック
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次回は情報収集機能について徹底比較!
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今回は、比較を行う統合管理ツールの簡単な紹介を行いました。次回以降、数回にわたって実際の監視機能の比較を行います。
第2回では、監視の基本となる情報収集について、機能や設定方法を比較します。
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著者プロフィール
ZABBIX-JP 寺島 広大
システムインテグレーション、ネットワーク運用管理を経験後、現在はミラクル・リナックスに勤務。顧客の監視システム構築の際にZABBIXを知り、仕事の傍らZABBIX-JP Webサイトの作成、管理を行っている。
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