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徹底攻略ORACLE MASTER Bronze DBA 10g問題集
徹底攻略ORACLE MASTER Bronze DBA 10g問題集

第5回:インスタンスの管理(1)
著者:小林 圭
編者:ソキウス・ジャパン   2005/11/28
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解答

   1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
第1問の解答:B

   各選択肢に関する説明は以下のとおりです。

  1. SGAは複数のサーバープロセスによって共有されます。したがって、誤りです。
  2. SGAの構成要素の1つである共有プールには、SQL文の解析結果や実行計画などが格納されます。正しい記述です。
  3. REDOログバッファに記録されるのは、リカバリ時に使用される変更情報(REDO情報)です。ロールバック時に使用する変更前情報はUNDOセグメントに格納されます。したがって、誤りです。
  4. データの変更はデータベースバッファキャッシュ上で行われたあと、データベースライター(DBWn)によりファイルに書き込まれます。したがって、誤りです。

   以上よりBが正解です。


第2問の解答: B

   REDOログバッファはデータベース起動中にサイズを変更することができません。したがって、Bが正解です。データベース起動中にサイズを変更すると以下の例のようにエラーになります。

 データベースバッファキャッシュのサイズ変更(成功)
SQL> alter system set db_cache_size = 10M;
System altered.
 REDOログバッファのサイズ変更(エラー)
SQL> alter system set log_buffer = 10M;
alter system set log_buffer = 10M;
*
ERROR at line 1:
ORA-02095: specified initialization parameter cannot be
modified
第3問の解答: E

   まず、各バックグラウンドプロセスの役割について確認しておきましょう。

【バックグラウンドプロセスの役割】
バックグラウンドプロセス名 説明
SMON
(システムモニター)
インスタンスに障害が発生した場合、次回の起動時にインスタンスのリカバリを行う
PMON
(プロセスモニター)
ユーザープロセスに障害が発生した場合、トランザクションのロールバックや使用していたリソースの解放などのクリーンアップ処理を行う
DBWn
(データベースライター)
データベースバッファキャッシュ上の変更されたブロックをデータファイルに書き込む
LGWR
(ログライター)
REDOログバッファに生成されたREDO情報をREDOログファイルに書き込む
CKPT
(チェックポイント)
チェックポイントと呼ばれるイベントの発生時に、DBWnに対して書き込み指示を出す。また、すべてのデータファイルと制御ファイルのヘッダーを更新し、チェックポイントが実行されたことを記録する。これにより、コミットされたすべての変更がデータファイルに書き込まれたことが保証され、インスタンスリカバリにかかる時間を短くすることができる
ARCn
(アーカイバ)
REDOログファイルをアーカイブファイルとしてコピーする(オプション)
   EのARCnプロセスは、データベースがARCHIVELOGモードで、自動アーカイブを有効にした場合に存在するプロセスです。アーカイブファイルを作成しない場合は必要ありません。したがって、Eが正解です。その他のプロセスはOracleサーバーの稼働に必須です。


第4問の解答: E

   PMON(プロセスモニター)は、ユーザープロセスに障害が発生した場合、トランザクションのロールバックや使用していたリソースの解放などのクリーンアップ処理を行います。

  1. SMONの説明です。
  2. LGWRの説明です。
  3. ARCnの説明です。
  4. DBWnの説明です。
  5. 正しい説明です。

   以上よりEが正解です。

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書籍紹介
徹底攻略ORACLE MASTER Bronze DBA 10g
問題集

徹底攻略ORACLE MASTER Bronze DBA 10g問題集 Bronze DBA10gの内容を徹底的に分析し、試験対策に必要な問題を全311問に凝縮。合格につながる精錬した試験対策問題を豊富に用意しているので、短期間で効率よく学習できます。Oracleのセットアップ方法をはじめとして、ネットワークの構成やインスタンスの管理、データベース記憶領域の管理など、試験範囲をもれなく網羅しています。特にOracle Enterprise Manager 10gの設定方法は画面と図を使って解説。最終章の「総仕上げ問題」では、より本番に近い問題を厳選! 合格に必要な知識がこの1冊で学べます。
発売日:2004.09.21発売
販売価格:2,940円(税込)
小林 圭
著者プロフィール
小林 圭
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社 教育センタ部 オラクル認定講師。入社時から現在までインストラクターとして活動。SQL、PL/SQLからデータベース管理まで幅広い分野を担当している。ORACLE MASTER Bronze OracleDatabase 10gは全国第1号の取得者として認定された。
主な取得資格:Oracle Master Platinum8i、ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 10g、テクニカルエンジニア(データベース)


株式会社ソキウス・ジャパン
編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/


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第5回:インスタンスの管理(1)
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