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| 既存機能から新機能にアクセス可能とするトリガーの仕組み | ||||||||||||
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いままで紹介した追加開発では、新しく追加する機能(コメント一覧機能)から既存機能(日記にあるコメント取得の機能)を利用するというタイプでした。そのため既存機能には手をいれずに開発を行うことができたので、既存機能部分の再テストなどを必要としなかったため、効率のよい開発が行えました。 しかし、実際の現場では既存機能から新しく追加する機能を利用したいケースも多くあります。ベースに訪問履歴という機能がなく、あとから次の機能を追加することを考えてみましょう。
表4:訪問履歴の機能概要 訪問履歴という機能は「ユーザが友だちのページに訪れたり、日記を読んだりした時に記録を残し、それを一覧で見ることができる」機能です。訪問履歴一覧を表示する機能は新しい機能として実装することができそうですが、肝心の履歴を記録するという機能はそう簡単にはいきません。「友だちのページを表示する」「日記を表示する」という既存機能に「訪問履歴を記録」するという機能を付加しなければならないからです。 もちろん、既存機能に手を加えて開発することで実現することも可能ですが、訪問履歴のような機能は影響範囲が広く、実装漏れが起こらないようにするには、これを実装すべき既存機能の洗い出しなども行わなければならないので大変です。さらに、既存機能に対して手を加えた場合は、その部分の再テストをしなければならなくなり、大変な工数がかかってしまいます。 これらの問題点を解決するためcomnitではトリガーという仕組みを導入しています。これは既存機能から新機能にアクセスできるようにする仕組みです。 ![]() 図4:トリガーの概念図 ここでもう一度表4を見てください。既存機能はもともとAPIを経由してトリガーと繋がっています。例えば友だちページに誰かがアクセスしてくると、そのことがトリガーに通知されるのです。訪問履歴という機能が実装される前はそこで終わりです。トリガーは通知を受けても何もしません。 トリガーからの通知を受けるような機能を追加実装してはじめてトリガーは動作します。例えば今回の訪問履歴の例では、訪問履歴というクラスモジュールにトリガーからの通知を受けることができるような実装をします。そうすると、誰かが「友だちページを表示した」ということが訪問履歴モジュールに通知され、そこで履歴が記録されるようになるのです。 このように、既存機能は将来実装されるであろう未知の機能にもトリガーを介してアクセスすることができるようになります。 |
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| ソーシャル・コミュニティ・マーケティング本質はあくまで運営 | ||||||||||||
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ここまでSNSエンジンの中身について説明してきましたが、SNSエンジンはあくまでもソーシャル・ネットワーク・マーケティングを実践するためのツールでしかありません。当然、ツール選びは慎重によいものを選ぶべきですが、それが本質ではないのです。 SNSエンジンにこういう機能が付いているから利用するというのではなく、前回までで説明した内容などを参考に「こういうことをやりたい!」ということを明確に定めて、それを実現するためにSNSのエンジンを使うようにしてください。 ソーシャル・コミュニティ・マーケティングはシステム機能ありきではなく、目的ありきです。ただし機能に左右されないためにも、機能のフレキシビリティという部分だけはSNSエンジンに求めたいところです。 |
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| 今回のまとめ | ||||||||||||
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最後に今回の内容を簡単にまとめましたので、復習代わりにご確認ください。
表5:今回のまとめ 次回はいよいよ最終回です。SNSエンジンはマーケティングを支える大事な仕組みであり、当然ながら高い品質のアプリケーションでなければなりません。この品質を確保するために取り組んでいること、特にセキュリティ対策とアプリケーションの試験について紹介します。 |
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製品紹介 「SNSエンジン、comnit(コムニット)」 本連載は株式会社イースリーおよび株式会社ラソナの開発したSNSエンジン、comnitの利用ケースをもとに記事を掲載しています。 comnitで作り上げたコミュニティを生かして、お客様のマーケティング手法に合わせた実践的なケースをご紹介いたします。 詳細はコチラ http://www.comnit.jp/ http://www.e-3.jp/ |
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