多機能なHibernate(後編)

2006年8月28日(月)
山之内 弘行

実行結果


   それでは、実際に実行してみましょう。実行結果は以下のようになります。
実行結果
-----検索結果(HQL)-----
社員ID = 555
社員名 = Hibernate
部署名 = 経理部


-----検索結果(Criteria)-----
社員ID = 555
社員名 = Hibernate
部署名 = 経理部


-----挿入結果-----
部署ID = 5
部署名 = 経理部
内線番号 = 1278
部署ID = 6
部署名 = 商品部
内線番号 = 7777


-----更新結果-----
部署ID = 5
部署名 = 経理部
内線番号 = 1278
部署ID = 6
部署名 = 商品部
内線番号 = 8888


-----削除結果-----
部署ID = 5
部署名 = 経理部
内線番号 = 1278


まとめ


   今回は、Hibernateについて見てきました。HibernateではHQLやCriteriaといった機能を使用することで、検索処理が簡単に行えます。なお、SQL文を直接記述することも可能です。

   また、Sessionにオブジェクトをキャッシュさせると、オブジェクトの変更をHibernateが自動的に検出してくれてデータベースに反映してくれるので更新処理も非常に楽です。しかし、オブジェクトの状態については注意が必要です。

   Hibernateでは、マッピングファイルに設定することで関連データを自動的に取得できるためコーディングは非常に楽になります。ただし、多機能が故に設定が複雑で習得にも時間がかかってしまいます。Hibernateを熟知している担当者が居ない場合には、iBATISやTorqueと比べて初期コストは多くかかってしまうでしょう。

   次回は、まとめとして今まで紹介してきた3つのO/Rマッピングツールの総論とEJB 3.0について触れてみたいと思います。

株式会社ビーブレイクシステムズ Javaスペシャリスト
前職ではJavaを用いたシステム開発をメインに作業を行う。更なるキャリアアップを目指し、実力次第で上流工程に携われるビーブレイクシステムズに転職。現在はJavaアーキテクトとして活躍中。

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