連載 [第4回] :
徹底比較!! O/RマッピングツールSQLを記述しない「Torque」
2006年8月9日(水)
はじめに
皆さん、こんにちは。本連載を担当しているビーブレイクシステムズの山之内です。
第2〜3回では、SQL文をマッピング・ファイルに定義する形式のO/Rマッピングツール「iBATIS」について解説してきました。今回は、SQL文を使用しない形式のO/Rマッピングツール「Torque」について、実際にサンプルを作成しながら解説していきます。
Torqueとは?
TorqueはSQL文を使用しないタイプのO/Rマッピングツールで、RDBにオブジェクトとしてアクセスする機能を提供します。特徴的なのは、Active Recordパターン(エンティティがO/Rマッピングツールの基底クラスを継承する)に基づいている点です。
元々、TorqueはJakartaプロジェクトのTurbineのフレームワークの一部として開発されていましたが、現在はTurbineと切り離れてApache DBプロジェクトに移動し、単独で利用できるようになりました。2006年7月現在でリリースされているバージョンは3.2です。
また、Torqueはバージョン3.1からGeneratorとRuntimeのモジュールが分割されています。Generatorは開発環境にあたるもので、これを使ってソースファイルなどの生成を行います。もう一方のRuntimeは実行環境にあたるもので、Generatorで作成したクラスを実行する時に使用します。
では以降より、実際にTorqueに触れてみます。
Torqueのダウンロード
Torqueを利用するために、まずはTorqueのWebサイトからTorque 3.2 GeneratorとTorque 3.2 Runtimeをダウンロードしてきてください。
Apache DB Project Torque
http://db.apache.org/torque/
http://db.apache.org/torque/
ダウンロードしてきたファイルは適当な場所へ展開してください。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。