SQLを直接記述できるiBATIS(前編)

2006年7月12日(水)
山之内 弘行

はじめに


   皆さん、こんにちは。本連載を担当するビーブレイクシステムズの山之内です。

   前回、面倒なマッピング作業を軽減してくれるツールとしてO/Rマッピングツールというものがあることを説明しました。そこで今回からは、O/Rマッピングツールの1つである「iBATIS」で実際にサンプルを作成し、その機能を見ていきます。

   今回は、「iBATIS」を利用する下準備をおこないます。


iBATISとは?


   iBATISとは、Apacheのプロジェクトの1つとしてASF(Apache Software Foundation)で開発/管理されているO/Rマッピングツールです。2002年に発表され、2006年7月現在の最新バージョンは2.1.7です。

   iBATISは「iBATIS SQL Maps」というO/Rマッピング機能と、「iBATIS DAO Framework」というDAOパターン用のフレームワークで構成されています。「iBATIS SQL Maps」はデータベースとJavaオブジェクトを容易にマッピングすることができるデータマッピング機能やデータキャッシュ、トランザクションといった機能がサポートされています。

   「iBATIS DAO Framework」はJ2EEのDAOパターンをサポートしているので、DAOパターンの実装を容易にしてくれます。「iBATIS SQL Maps」と「iBATIS DAO Framework」はそれぞれ独立したフレームワークとして提供されているので「iBATIS SQL Maps」のみ利用といった使い方も可能です。

iBATISの流れ
図1:iBATISの流れ


iBATISのダウンロード


   「iBATIS」を利用するにあたって、まず「iBATIS」のWebサイトからiBATIS Java 2.1.7をダウンロードしてください。

「iBATIS」ダウンロードページ
図2:「iBATIS」ダウンロードページ


   なおダウンロードしたファイルは、適当な場所へ展開してください。

株式会社ビーブレイクシステムズ Javaスペシャリスト
前職ではJavaを用いたシステム開発をメインに作業を行う。更なるキャリアアップを目指し、実力次第で上流工程に携われるビーブレイクシステムズに転職。現在はJavaアーキテクトとして活躍中。

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