第5回:銭湯民族〜ITコンサルタントが銭湯にこだわる理由 (1/3)

キーエンジニアの真実 - ITコンサルタント編
キーエンジニアの真実 - ITコンサルタント編

第5回:銭湯民族〜ITコンサルタントが銭湯にこだわる理由
2006/3/24

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ITは変革のテコであり、ビジネスで成果を上げる手法
IBM ビジネスコンサルティングサービス株式会社 バリュー・デリバリー・センター サプライチェーン・マネジメント マネージング・コンサルタント 渋谷 祐樹

IBM ビジネスコンサルティングサービス株式会社
バリュー・デリバリー・センター
サプライチェーン・マネジメント
マネージング・コンサルタント
渋谷 祐樹

1990年に大学を卒業したのち、メーカ系のIT企業に入社。そこで8年のエンジニア経験を積み、プログラマやシステムエンジニアとしての知識・スキルを修得する。その後、コンサルタントを目指して2000年にプライスウォーターハウス社に入社し、本格的なコンサルタント経験を修得。2002年の会社統合を経てIBM ビジネスコンサルティングサービス社の所属となる。実践に裏打ちされた知識・経験がコンサルタントを含めたすべての業務に通じることを信条とする。

ITコンサルタントとはどのような役割でしょうか

(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

渋谷氏    私はITコンサルタントには2種類あると思っています。1つはITについて詳しい人間がコンサルタントを務めるケース。もう1つはコンサルタントがITを学ぶケースです。私はこの後者にあたります。

   なぜITを武器にするのか。これはITがビジネスで成果を上げるのに今もっとも役立つ手法だからです。例えば蒸気機関の発明で産業革命が起きたのと同じように、ここ10数年でITが果たす役割はどんどん大きくなってきました。100年前と同じ会計プロセスでも、人の手で集計すれば結果を得るのに1ヵ月以上かかっていたようなことが、ITを使えばリアルタイムで結果がわかる。これは非常に大きな変革ですよね。

   こうした変革のテコになっているのがITなのです。では、ITコンサルタントがITを使ってお客様のためにやるべきことは何かといえば、「売り上げの増大」と「費用の削減」の2点になるでしょう。

   このうち私が注力しているのは「費用の削減」です。費用の削減にフォーカスしたコンサルティングを行っているのは、私たちがお客様に対して成果をお約束できるコンサルタントを目指しているからです。

   例えば販売費用や購買費用の削減、製造コストの削減などについては、優れたビジネス手法がすでに存在しています。ITコンサルタントはそのビジネス手法に相当する部分にIT要素を盛り込むことで、より大きな成果を上げることが役割になるのです。100億円いただいて300億円の売り上げを達成するのは難しいですが、100億円いただいて300億円の費用削減はITを用いれば十分に可能です。だから私たちは「ITコンサルタント」なのです。仮に明日からナノテクノロジーが理想の手法になったとしたら、私たちもすぐに「ナノテクコンサルタント」を名乗らなければいけませんが(笑)。

なぜITコンサルタントは必要とされるのか?
渋谷氏    ITコンサルタントは現在あるビジネス手法に単純にITをあてはめれば務まるかといえば、決してそのようなことはありません。要領さえ体系化できれば、SEやPGがITコンサルタントの役目を担えるということになってしまいますからね。ところが、実際にはITコンサルタントの必要性はどんどん高まってきている。

防水携帯

防水携帯:銭湯の湯に入りながらメールができるので、重宝しています

   これはなぜかといえば、ビジネス手法のIT化の中には実証されていないものがまだまだ多いからです。ここ10数年でIT技術は進化して、最新トレンドも刻一刻と変化しています。その中で企業は最新テクノロジーを採用して他社に勝っていかなければならないとなると、アーキテクチャの組み立てなどをゼロベースでスタートさせなければならないケースも多くあるわけです。

   そういうケースが多いからこそ、実証・分析のプロフェッショナルであるITコンサルタントがプロジェクトにタッチすることは、成功を導き出す上で大きな意味を持ちます。さらに当社の場合は、これまでに得た実証・分析の蓄積を豊富に持ち、成功事例をベースにお客様とビジネスの相談ができるのも大きな強みになっているといえるでしょう。


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INDEX
第5回:銭湯民族〜ITコンサルタントが銭湯にこだわる理由
ITコンサルタントとはどのような役割でしょうか
  ITコンサルタントとして注目する分野、書籍は?
  リフレッシュやモチベーションを向上させる方法は?

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