本日の基調講演では、Jonathan Schwartz氏が登場するやいなや、Sunのサーバを担ぐパフォーマンスをして会場を沸かせた。壇上にあがったSchwartz氏は「今回のカンファレンスで訴えたいことは、コミュニティは重要だということだ」と語るとともに「1,052社のJava Community Process(JCP)のメンバーによってJavaは発展を続けている。なによりもコミュニティがJavaをサポートするしていることが大切」ともいい、コミュニティの重要性を訴えた。
その後Schwartz氏は各企業のエグゼクティブを壇上に招待し、各企業の功績を讃えた。Duke像をMotorolaのEd ZanderCEO兼会長に贈ったり、JBossのゼネラルマネージャーであるMarc Fleury氏に「I love NetBeans」というTシャツを贈呈するパフォーマンスを行ったりと、各企業との円滑な協業をみることができた。
Marc Fleury氏に「I love NetBeans」というTシャツを贈呈するSchwartz氏
Schwartz氏はJavaのさらなる飛躍ははじまっているとし、JCPへの加入を呼びかけた。
Open Java EE 5
続いてはSunのEnterprise PlatformとDeveloper ProductのSVPであるJeff Jackson氏が登場した。Java EE 5は、エンタープライズ向けのJavaの技術の中でも、大きなウェイトを占めているとJeff氏はいう。
これらの理由として、EoD(Ease of Development)での開発の容易化、Web2.0のサポート、.NETの部分利用、SOAの平易化をあげた。
Java EE 5の特長
その他にも、Java EE 5の特徴として、アノテーションを利用してのプログラム設計の平準化、EJB3.0でのPOJOのサポート、新しく持続力があるJavaAPI、SOAへの土台、Ajaxを利用したWeb2.0アプリケーション、NetBeans IDE 5.5のサポートを発表した。なお、NetBeans IDE 5.5は本日よりサポートされるという。
NetBeans IDE 5.5のサポートについて、「NetBeans IDE 5.5のサポートができたのもコミュニティのおかげです」と、Jackson氏はコミュニティに感謝を述べた。
Java EE 5を利用することで簡単な開発ができるとともに、多くの企業の協力によってオープンな「Open Java EE 5」になったとのこと。