
センドメールとクラスキャット、アンチスパム製品を統合したLinuxベースのメールサーバアプライアンス製品の提供開始
アンチスパムアプライアンスメールサーバ
2007/2/19 18:35
世界的にスパムは依然として増加傾向
センドメールとクラスキャットは2月19日、IBMのx86サーバ「IBM System x 3550 / 3650 Expressポートフォリオ対応モデル」に、スパムフィルタリングやサブミッションポートなどの機能を統合したLinuxベースのメールサーバアプライアンス製品の提供を開始したと発表した。
販売はダイワボウ情報システムが、サポートはディーアイエステクノサービスが行う。価格は、500ユーザ対応モデルが125万1,100円(税別)、1,000ユーザ対応モデルが191万5,300円(税別)となる。
同メールサーバアプライアンスに搭載されるソフトウェアは以下の通り。同製品はオプション機能によってアンチウイルス製品などを追加することができる。
- サーバ機能をGUIで簡単に管理できる「ClassCat Cute Server Manager Enterprise Edition 4.1」
- メールセキュリティ運用・管理の統合環境「Mailstream Manager」
- スパムメール対策フィルタ「Mailstream Manager Anti-Spam Option」
センドメール 社長 小島 國照氏はスパムの現状として、「2006年の6月ころから世界的にスパムが増加しており、日本においてもその傾向がある」と語る。またスパムの送信者の手口もメールサーバからメールアドレスを盗む手法(DHA:Directory Harvest Attack)に変化していると述べ、スパムメールは今後も増加するという。
センドメール 社長 小島 國照氏
このようなメールアドレスの盗難を防ぐソリューションが同製品に実装される「Mailstream Manager」だ。小島氏は即効性はないとしながらも、同ソリューションによって約半年でスパム率を半減した事例を紹介した。
Mailstream Managerの管理画面
クラスキャット 代表取締役社長 佐々木 規行氏は、これまで要望のあったアンチスパム製品と同社のClassCat Cute Server Manager Enterprise Edition 4.1によって、サーバの運用管理がさらに向上すると語る。現在、両社の製品は別々の画面によって管理することになるが、今後は一元管理ができるようにしたいと述べた。
クラスキャット 代表取締役社長 佐々木 規行氏
センドメールとクラスキャットは、今後日本IBMのビジネスパートナーを中心として販売網を充実させ、初年度1,000システムの販売を目指すとのこと。
(ThinkIT編集局 曽我 一弘)