ファイアウォール向けLinuxディストリビューション「IPFire 2.29 Core Update 193」リリース

4月11日 23:50

 オープンソースのファイアウォール向けLinuxディストリビューション「IPFire 2.29 Core Update 193」が4月9日(現地時間)、リリースされた。

 「IPFire」はファイアウォール向けLinuxディストリビューション。ルータもしくはプロキシとして利用することで、ファイアウォールを構築することができる。様々な攻撃からの防御機能を備えており、各種ログの取得も可能。

 「IPFire 2.29 Core Update 139」では、IPsecトンネルでModule-Lattice-Based Key-Encapsulation機構 (ML-KEM) を使用した量子耐性暗号化のサポートが導入されており、Curve448、Curve25519、その他NIST認定楕円曲線アルゴリズム、およびRSA-4096とRSA-3072を使用する新しいトンネルがデフォルトで有効になっている。また、IPFireの状態に関する統計情報を収集するためのcollectdサービスが5.12.0 にアップデートされ、従来のDEFLATE zlib圧縮ライブラリがzlib-ngに置き換えられ、最新のCPUにおけるDELFATEアルゴリズムの圧縮・解凍が高速化され、DNSルートゾーンも更新されるなど、さまざまな機能変更、強化、不具合の修正が加わっている。

 「IPFire 2.29 Core Update 139」は、Webサイトからダウンロードできる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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プレスリリース

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