「Armbian 26.8」リリース ─ Linux 7.1と全面刷新したインストーラを採用

OSイメージ作成ツールの搭載、UEFI Live ISO、約30種類の新規ハードウェアへの対応など

8月27日 23:22

 Armbian Projectは8月26日(現地時間)、ARM/RISC-Vデバイス向けLinuxディストリビューション「Armbian 26.8」を発表した(公式リリースノートでは「Armbian 26.8.3」と表記されている)。

 「Armbian」は、シングルボードコンピュータなどのARMデバイス向けに最適化された、DebianおよびUbuntuベースのLinuxディストリビューション。多数のボードに対して、ブートローダ、Linuxカーネル、デバイスツリー、ファームウェアなどをまとめたOSイメージを提供している。RISC-Vデバイスへの対応も進められている。

 「Armbian 26.8」では、カーネルがLinux 7.1にアップデートされたほか、インストーラの全面的な書き直し、OSイメージ作成ツール「Armbian Imager 2.0」、UEFIイメージから起動可能なLive ISOを生成する機能などが導入された。新しいシングルボードコンピュータ、ゲーム機、タブレット、3Dプリンタ用ボードなども多数サポートされている。

 「Armbian 26.8」のハイライトは次の通り。
〇メインラインカーネルをLinux 7.1へ更新
〇一部のEdgeブランチでLinux 7.2のリリース候補版を利用可能に
〇多くのボードでU-Bootをv2026.07へ更新
〇armbian-installを全面的に書き直し
〇armbian-installをテスト可能なarmbian-configモジュールとして実装
〇SPIおよびMTDをインストール先としてサポート
〇eMMCとNVMeのインストール処理を分離
〇OSとは別にブートローダのみを書き込み可能に
〇ブートローダの書き込み失敗を正しく報告するよう改善
〇「Armbian Imager 2.0」を導入
〇QualcommデバイスのQDLおよびUFS書き込みに対応
〇ボード情報をArmbian APIから取得するよう変更
〇WindowsとLinuxにおける書き込み先デバイスの検出処理を改善
〇UEFIイメージから起動可能なLive ISOを生成する機能を追加
〇IPMIの仮想CDおよびクラウド環境からの起動に対応
〇Anbernic RG DSおよびRG Vita Pro、Orange Pi 4 ProおよびOrange Pi Zero 3W、Radxa Cubie A7Zをサポート
丸Dragon Q6AおよびDragon Q8B、Seeed Studio reComputer RK3576およびRK3588 DevKitをサポート
〇Milk-V DuoS、SpacemiT K3 Pico-ITX、Xiaomi Pad 6S Proをサポート
〇複数のRealtekおよびUnisoc無線LANドライバを整理
〇ビルドおよびCI処理を専用のarmbian/ciリポジトリへ移行
〇標準のビルドホストおよびDockerベースイメージをDebian Trixieへ更新
〇安定版ビルドを週1回実行する方式へ変更
〇riscv64イメージをネイティブ環境で生成可能に
など。

 今回全面的に書き直されたarmbian-installは、単独のシェルスクリプトではなく、armbian-configのモジュールとして実装された。ほかのarmbian-configコンポーネントと同様に単体テストを実行でき、今後の機能追加や修正を行いやすくなっている。

 OSイメージを書き込むための「Armbian Imager 2.0」では、Qualcomm Download Mode(QDL)を利用したUFSストレージへの書き込みに対応した。Radxa Dragon Q6Aなどの対応ボードでは、UFSモジュールをUSB経由で初期化し、OSイメージを書き込める。

 対応ハードウェアには、Rockchipを採用するAnbernic RG DS、RG Vita Pro、LuckFox Nova、LubanCat 5IO、KICKPI K3B、Seeed Studio reComputer RK3576およびRK3588、Xiaomi Pad 6S Proなどが追加された。AllwinnerではOrange Pi 4 Pro、Orange Pi Zero 3W、Radxa Cubie A7Z、Sovol ZeroおよびSV08、Walnut Pi Box、Tanix TX6Sなどに対応した。このほか、SpacemiT K3 Pico-ITX、ArmとRISC-Vの双方で起動できるMilk-V DuoS、Radxa Dragon Q6AおよびQ8B、TI BeagleBadge、Avnet MaaXBoard 8ULPなどが追加されている。

 「Armbian 26.8」は、Webサイトから入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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