NTTデータが国内最大級の新たなデータセンターを建設

2016年8月29日(月)

NTTデータは8月25日、東京都三鷹市に新しいデータセンターの建設開始を発表した。「三鷹第二データセンター」は、延床面積約38,000平方メートル、最大約5,600ラックの収容が可能となる国内最大級の規模となる。また、免震構造や非常用発電機による72時間連続運転などBCPへの対応力を強化するとともに、電力高負荷対応や高いセキュリティレベルの採用、自然エネルギーの利用など、最新鋭の設備を有するデータセンターとなる。竣工は2018年2月の予定。

このデータセンター建設は、クラウドコンピューティング市場の活況や企業における基幹システムのアウトソーシングニーズを受けたもの。ビッグデータ分析やIoT化の進展によるIT活用シーンの増加も想定されており、また免震をはじめとした大規模自然災害に耐えうる設備に加え、電力高負荷対応や高いセキュリティーレベルなども担保する。サーバ室と冷却室を2層構造とした冷却システムを採用し冷却効率を向上させるとともに、床耐荷重1.5t/m2にすることによりサーバの高集積(1ラック当り最大20kVA)を実現する。

また、今後発生が見込まれるサーバなどIT機器類および空調や電力設備などファシリティ系の技術革新への対応に向け、高い受電容量を準備するとともに将来の設備更改・拡張を見込んだ設計を採用している。これにより大規模な改修を必要とせずに、常に最新のデータセンターファシリティが提供可能となる。また、運用中のサーバに大きな影響なく設備更改・拡張を実現できるため、ユーザは長期にわたり同設備を利用することができる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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