IBM、Linux専用エンタープライズ向けサーバ「LinuxONE Emperor II」を発表
IBMは9月12日(現地時間)、Linux専用エンタープライズ向けサーバ「IBM LinuxONE Emperor II」を発表した。
「LinuxONE」シリーズは、2015年に提供開始された、オープンソースとメインフレームのメリットを生かして、高レベルのセキュリティとエンタープライズ向けの大規模なデータ・サービス提供やトランザクション処理に調整されたシステム。「LinuxONE Emperor II」では、セキュリティシステム「IBM Secure Service Container」を搭載している。このシステムは、データ・プライバシー機能とセキュリティ機能を大幅に向上する独自の技術。権限の高い資格情報を有するユーザやユーザの資格情報を入手したハッカーからのシステム・レベルの社内の脅威に対してもデータを保護できるようになるという。また、開発者は、セキュリティ機能を活用するために、コード内で専有機能に依存せずにすむというメリットもある。
また、「LinuxONE Emperor II」は、バーティカル・スケール、Shared-Everything方式のシステム設計により、1台のシステムで1つのMongoDBインスタンスを17TBまでスケールアップ可能となり、追加メモリを使用することで、Emperor Iと比較してスループットを2.4倍、レイテンシーを2.3倍向上させることができる。またx86と比較して、最大2.6倍のJavaパフォーマンスを実現し、搭載されている統合管理機能を利用することによって最大200万のDockerコンテナまでスケール・テスト済みのDocker EE用Docker認定インフラストラクチャーを提供sる。開発者は、レイテンシーやスケールに制約されることなく、高性能アプリケーションを作成したり、マイクロサービス・アーキテクチャーを利用することができる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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