SASとCloudera、ビッグデータ・アナリティクス分野で協業を発表
SAS Institute JapanとClouderaは11月21日、ビッグデータ・アナリティクス分野で国内における業務提携を発表した。企業がビッグデータから価値を引き出し競争優位性を獲得するために、Hadoop上の包括したデータ分析ソリューションを共同で提供する。また、SASはClouderaのSQL-on-Hadoopソリューションへのデータアクセスを実現する「Cloudera Impara」に、SASのアナリティクス環境から透過的なアクセスを可能にする「SAS/ACCESS Interface for Impara」を12月から提供する。
SASとClouderaは、グローバルでのパートナーシップを拡大し、国内においても両社は協力して、Hadoopおよびビッグデータ・アナリティクスの国内採用を加速していく。両社は、Hadoop上でデータ統合・管理、データ探索、モデル開発・展開にわたるアナリティクスのライフサイクル全体をカバーする製品群と一連のサービスを提供する。
協業の概要は以下のとおり。
- 両社ソリューションを提案、構築、サポートするSIパートナーの育成
- 共同マーケティングによる両社のビッグデータ・アナリティクスおよびHadoopの認知向上
- 両社の製品の統合を検証して、アナリティクスのライフサイクル全体を支援するコンサルティング・サービスを提供
SASは、Hadoop上のデータへのSAS環境からのアクセスのための「SAS/ACCESS Interface for Hadoop」、ビッグデータの視覚化や探索のための「SAS Visual Analytics」など、データ・サイエンティストやアナリストがHadoopに格納された大量データを高速にアナリティクス可能な豊富な製品ラインアップを提供している。また、データ移動なしにClouderaのHadoop内でSASの分析モデルを実行する「SAS Scoring Accelerator for Hadoop」を最近リリースした。これらのSASのHadoop製品によって、Cloudera顧客はHadoop上で分析環境を強化できる。
Clouderaは、今回の提携によりビッグデータ活用を目指す企業に対し、従来から提供してきたHadoopベースの強力なビッグデータ・プラットフォームに加え、SASによる高度なHadoopデータ分析ソリューションが加わることで、大規模データ分析をより容易に実現する環境を提供できるようになった。また、SAS顧客に、Hadoopの優れたデータストレージ機能とコンピューティング機能を提供することで、より効率的かつ低コストな大規模データ分析基盤の構築を可能にする。これにより企業は、大量データの中からビジネスに有益なインサイトを容易に発見できるようになり、ROIの向上とビジネスの拡大が実現できるようになる。
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