メンター・グラフィックス、組込みソフトウェア開発ツールの最新バージョンを発表
2013年12月7日(土)
メンター・グラフィックス・コーポレーションは12月4日、組込みソフトウェア開発ツール「Mentor Embedded Sourcery CodeBench」の最新バージョンを発表した。グラフィカルなデバッグおよび解析機能を特長とするSourcery Analyzerテクノロジを統合したMentor Embedded Sourcery CodeBenchは、機能豊富な最新のオープンソースコンポーネントを搭載している。
最新版のSourcery CodeBenchは、検証済みの最新オープンソースソフトウェア(OSS)コンポーネントへのアクセスに加えて、高速コンパイルおよびデバッグ/ランタイム性能の向上を実現している。また、強化されたSourcery Analyzerテクノロジを通じて、組込みLinux開発者がトレースと性能の解析ルーチンを強力にカスタマイズできるようになった。
また、今回リリースするSourcery CodeBenchは、アルテラのCyclone V、フリースケール・セミコンダクタのi.MX6Q SABRE Lite、テキサス・インスツルメンツのOMAP5432 (ARM Cortex-A15)、Tiva TM3C123、Tiva TM4C129の各デバイスを、新たにサポートしている。
最新版のSourcery CodeBenchにおける主なアップデートと機能は以下の通り。
- コンパイラがGCC 4.8.1にアップデートされ、新しい最適化レベル(-Og)にアクセス可能。これにより、ランタイム性能が向上し、高速コンパイルと高度なデバッグを実現
- Eclipse CDT 8.2へのアップデート G
- DB(7.6.50)コンソール拡張により、ブレークポイント、ウォッチポイント、トレースポイントをブレークポイントビューで設定および表示可能。GDBコマンド関連のすべてのブレークポイントに対応し、ユーザインタフェース(UI)とも同期
- バージョン管理システムであるSubversionに対応
- C++11のサポート強化
- 1回のインストールでGNU/Linuxとベアメタルの両方のアプリケーションを開発可能(Professional Editionのみ)
- Windows 8ホストをサポート(コンパイル時間短縮のためコンパイルキャッシュ拡張を含む)
- TLM 2.0に対応するメンター・グラフィックスのVista?が実現する、デュアルコアARMR CortexR-A9の仮想プロトタイピングにより、パフォーマンスや消費電力などソフトウェア実行の可視性を向上
最新版のSourcery Analyzerにおける主な新機能は以下の通り。
- DLT(Diagnostic Logging and Trace)ファイル形式のインポートが可能。GENIVI準拠Linuxのユーザがインフォテイメント用アプリケーションのトレースデータを解析可能
- Linuxプラットフォームと迅速に統合
- スタンドアロンのデータ収集スクリプト生成ツールを使用しリモートシステムからデータを収集
- カスタム解析エージェントの幅広いドキュメンテーションとコードテンプレート作成機能の向上
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