パーソナルメディア、機能強化版のGUI統合開発環境を新発売
パーソナルメディアは12月4日、ノンストップデバッグ機能などを強化した新しいGUI統合開発環境「Eclipse for PMC T-Kernel NEXT」を開発し、2014年1月31日より出荷開始すると発表した。
パーソナルメディアでは、組込み向けソフトウェアの開発効率を向上するために、オープンソースのGUI統合開発環境であるEclipseをベースにしたT-Kernel開発環境を開発し、2007年5月末から提供している。「Eclipse for PMC T-Kernel NEXT」は、従来のT-Kernel用Eclipseの実装方法を変更し、新開発のデバッグマネージャ(dbgmgr)を利用することによって、ノンストップデバッグ機能を実現した新しい開発環境。本機能により、たとえば特定のタスクにのみブレークポイントを設定したり、T-Kernelや他のデバッグ済みタスクの動作を継続しながら一部のタスクのみをステップ実行することができ、システム稼働中などいろいろな状況下でのデバッグが可能となる。
T-Kernel用Eclipseでは、開発やデバッグの際にICEを使用せず、開発対象となっている実際の組込み機器(実機)と開発用ホストPCの間はソフトウェア制御の通信回線で接続する。今回開発した「Eclipse for PMC T-Kernel NEXT」では、従来から利用していたシリアル回線に加えて、要望の多かったLAN接続の環境にも対応した。いずれの場合もハードウェア機材であるICEが不要となるため、特に開発者の人数が多い大規模なプロジェクトにおいて、開発コストを大幅に低減することが可能となる。
「Eclipse for PMC T-Kernel NEXT」は、ユーザーの機器やハードウェア上で動作するT-Kernel 2.0およびμT-Kernel 2.0の上に移植して提供するカスタム対応製品だが、すぐに試す場合のために、「T-Kernel 2/x86評価キット」上で動作する評価版も用意している。
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