写真で見るCloudNativeSecurityCon 新興ベンダー山盛りのショーケース
CloudNativeSecurityConは、CloudNative Computing Foundation(CNCF)が初めて開催したクラウドネイティブなセキュリティに特化したカンファレンスである。KubeCon+CloudNativeConとは異なり、セキュリティに特化したコンテンツであるためか、ベンダーがブースを出展するショーケースにおいてもKubeConとは異なるベンダーが多数出展していた。この記事では出展ベンダーのブースを駆け足で紹介したい。
ベンチャーのブース群
Oxeye
最初のベンダーはOxeyeだ。イスラエルのテルアビブで起業したベンチャーで、アプリケーションが依存するライブラリーの脆弱性をチェックするツールを開発している。
●参考:Oxeye
StrongDM
次のStrongDMは、エンタープライズ向けのアクセス管理ツールを提供するベンチャーだ。「クライアントとゲートウェイによってセキュアなアクセスと可視化が可能になる」と公式サイトには記載されている。
●参考:StrongDM
Inigo
次のInigoは、GraphQLに特化したプラットフォームを提供しているパロアルトのベンチャーだ。Facebookが開発したGraphQLは、REST APIを置き換える技術として注目されているが、すでに攻撃の表層として悪用されており、その部分をセキュアに守るためのツールを提供しているという。
●参考:Inigo
Tonic
次はTonicのブース。Fake Data Companyというタグラインが示すように、ソフトウェア開発において必要となるテストデータを生成することを専業とするベンチャー。
●参考:Tonic
StackHawk
次はStackHawk。動的アプリケーションセキュリティテストを実施するツールを提供。同時にAPIのテストも行えるというのが差別化ポイントらしい。
●参考:StackHawk
Cerbos
次はCerbos。認証をシンプルに実装するためのライブラリーを提供するベンチャー。認証のプロバイダーを問わずに、シンプルな記述でユーザーのアクセス管理が可能となる。
●参考:Cerbos
Slim.Ai
次のSlim.Aiは、KubeConでもおなじみのコンテナセキュリティのベンダーだ。GoogleのKelsey Hightower氏がアドバイザーとして参加している。
●参考:Slim.Ai
Arnica
Arnicaはサプライチェーンセキュリティのベンダー。創業メンバーはAWS、IBM、Infinidat、NCRなどで実績を積んだベテランで構成されている。
●参考:Arnica
FireTail
FireTailはAPIセキュリティのベンダー。APIゲートウェイをセキュリティに特化させたサービスと言ったところだろうか。
●参考:FireTail
Chainguard
次のChainguardはWolfiというセキュアなLinuxディストリビューションを開発し、脆弱性と実行イメージのサイズを最小にすることでセキュアなランタイムを提供している。他にはChainguard Enforceというサプライチェーンセキュリティも製品として提供している。
●参考:Chainguard
Spyderbat
Spyderbatはランタイムセキュリティのソリューションを提供しているが、コアにeBPFを採用した実装がポイントだろう。今回のカンファレンスにおいて、eBPFは注目されているテクノロジーのトップだったと思われる。
●参考:Spyderbat
Akeyless
Akeylessは、認証キーやクレデンシャルをSaaSベースで管理できるソリューションを提供するベンチャー。メンバーの多くがイスラエル人で、CEOがIDF(イスラエル国防軍)出身者ということから、暗号化やセキュリティについては豊富なバックグランドがあることがわかる。クレデンシャルの管理は多数のサービスを使う限りついて回るめんどうな作業であり、そこの問題点に特化してソリューションを提供するのはベンチャーとして正しい戦略だろう。
●参考:Akeyless
Fairwinds
Fairwindsは、Kubernetesクラスターのガバナンスを実行するソフトウェアを提供するベンチャーだ。モニタリングや特権管理、パブリッククラウドにおけるコスト管理なども可能だと言う。CEOは元BlackDuck SoftwareのCEOだったBill Ledingham氏だ。
●参考:Fairwinds
Cycode
Cycodeはサプライチェーンセキュリティのベンダーだが、コード分析やコードに含まれるクレデンシャルの発見やマニフェスト脆弱性など、どちらかと言えばプロセスよりもコードに特化したソリューションを提供しているベンダーだろう。
●参考:Cycode
Teleport
Teleportは、インフラストラクチャーへセキュアにアクセスするためのゲートウェイとしてオープンソースで開発されているツールだが、エンタープライズ向けにはより高機能の商用版を提供している。Teleportはソフトウェアの名前だが、企業の法規上の名称はGravitationalとなる。
●参考:Teleport
Keyfactor
次はKeyfactorのブース。PKIのインフラストラクチャーとサービスをクラウド向けに提供している。
●参考:Keyfactor
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