Eclipse3ではじめるJava Webアプリケーション開発 7

データベースの利用

HSQLDBのセットアップここでは、データベースにHSQLDBを利用します。HSQLDBはピュアJavaのデータベースで、サイズも小さく、簡単に利用できるデータベー スとして人気があります。なお、既によく利用しているデータベースがある場合は、この準備の節は読み飛ばして、ご利用のデータベースをお使い

宮本 信二

2005年3月2日 20:00

HSQLDBのセットアップ

ここでは、データベースにHSQLDBを利用します。HSQLDBはピュアJavaのデータベースで、サイズも小さく、簡単に利用できるデータベー スとして人気があります。なお、既によく利用しているデータベースがある場合は、この準備の節は読み飛ばして、ご利用のデータベースをお使いください。そ の際は、以降のJDBCドライバやURLなどを利用しているデータベースに置き換えて読み進めてください。

HSQLDBでは、以下の4つのモードが利用できます。この記事では、一般的なDBと同様の利用法である、サーバモードを利用します。

モード URLの例 説明
インメモリモード jdbc:hsqldb:. ファイルに書かずにメモリ内で動作するモード。アプリケーションを終了するとデータは消えます。
スタンドアロンモード(インプロセスモード) jdbc:hsqldb:file:/
C:/mydb/testdb
アプリケーション中から起動するモード。ファイルに書くのでアプリケーションを終了させてもデータは消えません。
サーバモード jdbc:hsqldb:hsql://
127.0.0.1:9001
他のデータベースと同様の通常モード。上の2つのモードはHSQLDBを別途起動する必要はありませんが、このモードではHSQLDBをサーバとして起動します。
Webサーバモード HSQLDBをWebサーバとして起動するモード。HTTP経由でSQLを受け付けます。
表1:HSQLDBのモード

 

 

ダウンロード

HSQLDBはhttp://hsqldb.sourceforge.net/か ら入手できます。ここでは、執筆時点での最新リリースであるバージョン1.7.3_1をダウンロードしました。ダウンロードしたZIPファイルを展開し、 任意のディレクトリに配置します。ここでは、展開したファイルの中のhsqldbディレクトリをC:\thinkit\hsqldbに配置しました。

さらに、HSQLDBを配置したディレクトリ以下に新たにmydbというフォルダを作り、その下に起動用のスクリプトを作成します(スクリプトについては後述)。

スクリプトの配置
図1:スクリプトの配置
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

 


データベースの起動

mydb以下にrundb.batというファイルを作成し、以下のように編集します。

rundb.batの内容

java -cp ..\lib\hsqldb.jar org.hsqldb.Server -database mydb


このファイルを実行すると、データベースが起動します。
データベースの起動

 

図2:データベースの起動

管理ツールの起動

mydb以下にrundbmanager.batというファイルを作成し、以下のように編集します(実際のファイルは一行で記述してください)。

rundbmanager.batの内容

java -classpath ..\lib\hsqldb.jar org.hsqldb.util.DatabaseManager -url jdbc:hsqldb:hsql://localhost

このファイルを実行すると、GUIの管理ツールが起動します。

管理ツールの起動

図3:管理ツールの起動


管理ツールでは、画面右上のテキストエリアにSQLコマンドを入力し、Executeボタンを押すとSQLを実行することができます。

 

 

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