エンジニアとデザイナの架け橋となるMicrosoft Expression(エンジニア視点)

2006年2月28日(火)

アプリケーションに機能美を付加するExpression

アプリケーションをどのように評価していますか。おそらく、「要求した通りの機能が実装されている」「予定通りに納品される」「サポートが充実している」といったところがポイントではないだろうか。

企業のユーザ部門が使用するアプリケーション開発であれば、業務を効率的に行えることが優れたアプリケーションといえるだろう。要求定義が変わる/変わらない、開発者側と発注者側のコミュニケーションが足りないといったことは他記事を参照していただくとして、本記事では要求定義を満たすことについて説明していく。

アプリケーション開発には、要求定義通りを100点として、何か落ち度があると減点されていく減点方式が有効といえるのではないのだろうか。
 

アプリケーションに付加価値をつける
図1:アプリケーションに付加価値をつける


ITの可能性を追求していく

「どんな人にも使いやすい」というユニバーサルデザインという考えは当たり前のものとなった。使いやすい食器や文房具といった物は世の中において必要だと実証され、近年ではECサイトなどサービスの部分でもユニバーサルデザインは必要とされていくことだろう。

   今回紹介するマイクロソフトが製品発表したExpressionは、こうした近い将来本格的に必要とされてくるニーズに対応するため、次の2つの特徴を持っている。
 

  • エンジニアとデザイナのコンセンサスをはかる
  • アプリケーションに付加価値をつける

表1:Expressionが実現すること


XAMLのメリット

前回、マイクロソフトが製品発表したExpressionについてのweb creators4月号の特集をお届けしたが、もう一度XAMLについておさらいをしてみたいと思う。今回はエンジニアの目からのExpressionを紹介する。

前回にもあったが、Expressionを解説する前にXAMLについて説明したい。XAMLはWindowsのWPFのリッチな機能を最大限に発揮させ、次のことを実現するものである。
 

  • 今までのWindowsプラットフォームで実現できなかったリッチな環境
  • デザイナとのコンセンサス

表2:WPFによって実現できること

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