GMOクラウド、HTML5とWebGLを用いた3Dゲームが制作できるゲームエンジン「PLAYCANVAS」を販売開始
GMOインターネットグループのGMOクラウドは8月26日、PLAYCANVAS社が開発・運営する、3Dゲームが簡単に作れるクラウド型ゲームエンジン「PLAYCANVAS」の日本国内向け販売について、同社との契約を締結し、日本国内のゲーム開発者向けに販売を開始した。
近年、簡単にスマートフォン向けゲームを開発できるツールの普及や、ダウンロード販売を行うゲーム販売プラットフォーム市場の拡大に伴って、販売会社(パブリッシャー)を通す必要のない手軽さから、個人や数人規模のチームで開発された“インディーズゲーム“が盛り上がりを見せている。昨年開催された「東京ゲームショウ2014」においても、70以上の団体・企業・個人によるインディーズゲームブースがメインホールに展開され、前年にくらべて来場者が急増するなど、今後もインディーズゲームへの関心が高まっていくと考えられている。また、最近こうしたインディーズゲームシーンにおいても、3Dグラフィックで表現力豊かなゲームの開発ニーズが高まっており、小規模で設計を行うインディーズゲーム開発者の間では、より簡単に高品質なゲームが作成できるツールが求められている。
こうした中、イギリスのPLAYCANVAS社は、ほとんど全ての端末やブラウザ、アプリストアに対応した3Dゲームの制作が可能な、クラウド型ゲームエンジン「PLAYCANVAS」を開発し、イギリスをはじめとする世界126カ国、5万5,000以上のユーザーに提供している。一方GMOクラウド社では、低価格ながら高い拡張性と安心のサポートを誇るクラウド・ホスティングサービスを提供してきたノウハウを生かし、ネットワークエンジンサービス「Photon」をはじめとするゲーム開発ツールの提供でゲーム開発者を支援している。この度その一環として、インディーズゲーム開発も支援するべく、PLAYCANVAS社と「PLAYCANVAS」の日本での独占販売契約を締結し、本日より国内のゲーム開発者向けに販売を開始した。併せて「PLAYCANVAS」の日本語サイトを公開し、日本語でのサポートも行う。
「PLAYCANVAS」は、豊富な機能を備えたオープンソースのクラウド型ゲームエンジン。クラウド型のためデバイスを問わずいつでもどこからでもアクセスできるので、複数人で同時に開発を行う場合にも最適という。「PLAYCANVAS」の特徴は以下の通り。
- ほぼ全てのブラウザと主要アプリストア対応の3Dゲームが作成可能
「PLAYCANVAS」では、ブラウザ上で3DCGグラフィックを表示できるHTML5およびWebGLを用いた3Dゲームを作成することができる。「Google Chrome」や「Firefox」、「Safari」をはじめとする多種のブラウザに対応したブラウザ型ゲームはもちろん、「Google Play」や「App Store」などの主要アプリストアで配信可能なアプリゲームを開発することができる。 - SNSアプリがゲームプラットフォームに
「PLAYCANVAS」で作成したゲームはモバイルブラウザに完全対応しているので、FacebookやTwitterなどのSNSアプリを利用するユーザーは、こうしたSNSアプリ内から直接ブラウザゲームページへアクセスし、ゲームをプレイすることができる。また、このようにSNSアプリをゲームプラットフォームとして活用するだけでなく、同じゲームをブラウザゲームとアプリの両方で提供することで、例えばブラウザゲームはシェアされやすいSNSでプロモーション展開を行い、そこからアプリのユーザー獲得につなげていくといった活用も可能。 - 表現力豊かなプロモーションコンテンツを作成し、PRに活用
「PLAYCANVAS」は、ゲームだけでなく、製品を3D化し、実際の使用をイメージできるプロモーション用コンテンツを作成することも可能。作成後はWeb上に出力して公開するだけで、PCやスマートフォン、タブレットなどあらゆるデバイスからブラウザ経由で閲覧可能になる。ページ公開されたコンテンツは即時にシェアできるので、製品のPRとしても効果的に活用することができる。
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