市街の光熱費カットに取り組むVodafoneとPhilips
VodafoneとRoyal Phillipsの子会社 Phillips Lightingによる、
同社の市街地用LEDライト管理システムの拡充を狙ったパートナーシップが
発表された。
携帯キャリアであるVodafoneはmachine-to-machine (M2M) SIMカードを
街の電灯全てに組み込むことによってIoTネットワークを提供するという。
このSIMによってエンジニア及びマネージャに該当の重要な情報をつたえ、
電灯の管理、モニタリング、そして不具合が起こった時に原因が
電灯にあるのか電力網にあるのかを特定する事が出来るようになる。
VodafoneのM2Mネットワークが使われるのはこれが初めてではない。
ある例を挙げると、Vodafoneは満タンになりそうになると回収業者に
アラートを上げるクズかごを出した。これによりCO2排出量は18%下がったという。
Vodaphoneがどの街で展開するのかはまだ明らかではない
Phillipsの街灯管理システムは既にロスやロンドン、マドリードで
使われているが、VodafoneのM2Mネットワークによって各々の街灯から
より多くの情報がもたらされることになる。
「世界中の街灯のうち、LEDなのは12%にも満たず、コネクテッドなものになると2%以下です。
我々はエネルギー効率の高い街灯がスマート化された街のバックボーンとなる
新しい時代のスタート地点に立っているわけです」
「大規模で信頼性の高いワイヤレスコネクティビティによって、
街灯同士をセンサーやデバイス、管理システムでリンクすることが可能になります」
とはPhillips Lightingの戦略マーケティング部門の責任者 Bill Bienの言葉だ。
プレスリリースではPhillips LightingとVodafoneからM2Mネットワークが
展開される最初の都市がどこか明らかにはされなかった。
このシステムが展開可能なのは数少ない大都市となり、
SIMカードが全ての街灯に搭載されるまでは時間もかかるかも知れない。
Phillips Lightingはこの管理システムによってエネルギーの70%以上を
節約することが出来、M2Mネットワークが有効になれば
この数字は更に向上すると主張する。
The Climate GroupもPhillipsを後押ししており、LED街灯の
海外展開をサポートしている。これが現実になればCO2排出量は
52%削減されることになるという。
ReadWrite Japan
[原文]
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