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アプリケーション仮想化最新技術XenApp 6

2010年6月15日(火)
竹内 裕治

仮想デスクトップが熱い注目を集めていますが、デスクトップにはアプリケーションが不可欠です。なぜなら、デスクトップ・ユーザーは、必ず、さまざまなアプリケーションを駆使して自らの業務を行うからです。

今回は、「デスクトップ仮想化を支える技術」あるいは「デスクトップ仮想化の製品/サービスを選定する際にキーとなる技術」という視点で、アプリケーション仮想化技術の最新注目ポイントを紹介します。

アプリケーションのセルフサービス: Dazzle

企業のITシステムというと、業務目的以外は一切の自由を奪われた、制限だらけの使いにくいもの、という印象があるようです。この背景としては、秩序(リスク排除、安定性確保)とセキュリティが、コストや業務最適化よりも優先されること、あるいは、これらの要素の関係が不明確であることが挙げられるのではないでしょうか。

一方で、デスクトップに関しては、まったくの野放し状態で、どんなアプリケーションがPCにインストールされているのか把握したいが、おぼつかない、という声もあります。これは、お目こぼし状態だったデスクトップ(クライアント)環境の問題が無視できなくなり、いよいよ抜本的な対策が必要とされるタイミングになっていることの裏付けとも言えるでしょう。

XenApp(同様にXenDesktop)は、そもそも、ITに秩序を与え、ガバナンスを守ると同時に生産性を上げ、結果としてコスト削減にもつながる、という特徴があります。上記のように相反する課題を解決する、新しい発想の製品/サービスです。

XenAppへとアプリケーションの集約が進むと、当然、集中管理の対象となるアプリケーションの数が膨大になります。数百、またはそれ以上になるという話も聞こえてきます。膨大な数のアプリケーションごとにポリシーを設定してグループ/ユーザーに割り当てる作業は、管理者の憂うつごとになってしまいます。

管理者の負担を軽減しながらも、ユーザー生産性を高めて運用コストを下げるのが、Citrix Dazzleと呼ぶ、アプリケーションへの新しいインタフェースです。Dazzleのキーワードは“セルフ・サービス”です。

ユーザーは、Dazzleを起動し、アプリケーションの一覧から必要なアプリケーションを検索し、自分用のアプリケーション・フォルダへ追加します。デスクトップのスタート・メニューから、自分で選んだアプリケーションをクリックして起動、利用します。アプリケーションの許可申請などは不要で、管理者不在の時間帯でも、24時間いつでもアプリケーションをセルフ・サービスで利用できるようになります。

図1: エンドユーザーから見たDazzleのビュー

図2: Dazzleの仕組み
  1. ユーザーがローカル・デバイスにログオン。Citrix Receiverが自動的に起動。
  2. Merchandizing ServerがDazzleプラグインのアップデート、設定のアップデートを確認。必要があればアップデートをReceiverへ送信。
  3. DazzleがWeb Interfaceでストア(大枠のアプリケーション・セット)にアクセス。さらに、XenAppサーバー・ファームに対してユーザー認証を行い、ユーザーに提供可能なアプリケーション・セットを確認。
  4. ユーザーがDazzle上でアプリケーションを選択。
  5. スタート・メニューにアプリケーションへのショートカットが張られる。
  6. スタート・メニューからアプリケーションをクリック。
    オンライン・プラグイン経由の場合
    サーバーでアプリケーション実行、ローカル・デバイスへ画面転送。
    オフライン・プラグイン経由の場合
    アプリケーション・パッケージがローカル・デバイスへストリーム配信。ローカル・キャッシュ上で実行。

Dazzleの利用によって自分のアプリケーション環境を自分で用意できることは、管理コストの削減、ユーザー生産性の向上、全体最適化などに貢献するだけでなく、ユーザー個々のスタイルに合った働き方の実現にも役立つでしょう。アプリケーション利用環境にとどまらず、ほかのITサービスにも適用を広げられるなど、新しいITの在り方を探る可能性を秘めています。

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
テクニカルコミュニケーションサービスプロバイダー、米系ソフトウエアメーカーを経て、2002年Citrix入社。以降、製品管理・マーケティングを担当。テクノロジーは理解され、使われないと意味がないという認識に立ち、自社製品の真の価値を伝え、普及させる活動を展開。XenAppラインが担当だが、全製品をまとめる窓口でもある。

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