Windows AzureでのMySQL = ClearDBを攻略しよう!
OSSのインストールを競う技術者向けコンテスト「インストールマニアックス」の入賞者の面々が、Windows Azureのコンピューティング、データ管理、ネットワークの新機能を中心に、リレー形式で詳しく説明していく本連載。
5回目となる今回はWebサイトからも利用できるMySQLをテーマにご説明します。
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Windows AzureでMySQLが利用できるようになったことは、今までの本連載の記事でも紹介してきました。
Windows AzureのMySQLは、ClearDBというサードパーティのDatabase-as-a-Serviceを利用しています。
ClearDBはWindows Azure上にMySQL 5.5を構築し、それをWindows Azure用のDatabase-as-a-Serviceとして提供しており、以下の4つのプランが提供されています。
プラン | 価格/月 | DBサイズ | 同時接続数 | 性能 |
---|---|---|---|---|
Mercury | 0 | 20MB | 4 | Low |
Venus | $9.99 | 1GB | 15 | Moderate |
Saturn | $49.99 | 5GB | 30 | Moderate |
Jupiter | $99.99 | 10GB | 40 | High |
Windows Azure Webサイトの作成と同時に作成できるMySQLデータベースは、このMercuryプランに該当します。
その他のプランはWindows Azureのポータルサイトから契約することはできません。そのため、ClearDBのWindows Azure用のページから申し込みをします。
今までの記事を読むと、Windows AzureでのMySQLはWebサイトでなければ利用できないと思われたかもしれません。確かにWindows Azureの新管理ポータルではWebサイトの作成と同時にMySQLを構築するしか方法がありません。
しかし、このClearDBのWindows Azure用のページから登録をすることで、クラウドサービスや仮想マシンからもMySQLを利用することができます。
ClearDBの可用性
ClearDBは独自のSQLルーターを構築して高可用性を実現しています。
異なる2つのリージョンにエンドポイントデータベースを配置し、それぞれがマスタとなるレプリケーションを構成していています。
ClearDB CDBR Routerがエンドポイントデータベースの状態を監視して、一つのデータベースに障害が発生した時には、アプリケーションからの接続をもう一方のデータベースに自動的にリダイレクトします。
これによりClearDBは24x365のサービス提供を実現しています。
それではClearDBのサイトからWindows Azure用のMySQLデータベースを作成し、クライアントからそのデータベースに接続してみましょう。
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