スクウェア・エニックスプロデューサー安藤氏を迎えた、FIXER主催講演会レポート

2013年8月9日(金)
作原 英輔

Windows Azureの優れた利便性を実感できる
デモンストレーション

最後に、Windows Azureの実力を目で見て実感できる、非常にシンプルなデモンストレーションを実践しました。

まず、Windows Azureのオートスケール機能を視覚化しました。CPUの負荷が高まると、自動的に2台目のインスタンス(サーバ)が現れ、サービス全体としての負荷が下がります。2台目のインスタンスが立ち上がっても負荷が続いていれば、自動的に3台目、4台目とインスタンスが立ち上がります。

Windows Azureの利用料金は従量課金なので、野放図にインスタンスが上がり続けないように、事前にインスタンスの最大数と最小数の設定を行っていれば、その設定の範囲内でスケールの増減を自動的に実行します。

次に、Windows Azureの「Web サイト」機能を使って実際にサイトを作成。URLを選択後、10秒ほどでサイトが出来上がり、クラウドによるWEBサービスの即時性を視覚化しました。
サイトの更新にはWebMatrixを使うと便利です。サイトを選択し、管理ポータル上からWebMatrixを選択すれば、設定等すべてを読み込んだうえでアプリケーションが立ち上がり、サイトの更新・変更がすぐに行える準備が整います。この操作後は、新しいコンテンツをアップロードするだけで、サイトを更新できます。

このように、短時間でWeb サイトを作成し、更新することができます。

ゲーム業界の発展に貢献できるWindows Azure

ここまで紹介してきたとおり、ユーザーの使いやすさが追求されたWindows Azureは、ゲーム業界で大きなシェアを占めていくと予想されるスマゲの開発・運用において、非常に貢献できるサービスだと言えます。

大量データの処理、OS及びミドルウェアの提供、Linuxをはじめとするオープンソースの利用、自動的に実行されるインスタンス(サーバ)の増減、分単位の課金等は、Windows Azureの大きな利点です。

クラウドを採用すると、オンプレミスで構築した場合にかかる時間、費用、労力を大幅に圧縮し、削減できたそのリソースをゲームのクオリティを高めるクリエイティブ面に注ぐことができます。また、インスタンス(サーバ)の増強にすぐ対応できるので、ゲームのプレイユーザーがストレスなくゲームを楽しめます。

従来よりさらに質の高いスマゲを生み出すために、Windows Azureの活用は有効である、と我々FIXERは考えています。

デモンストレーションを行う筆者(クリックで拡大)
左:スクウェア・エニックス 安藤武博氏/中央:筆者(FIXER 作原)/右:FIXER 松岡(クリックで拡大)

【関連リンク】

<リンク先最終アクセス:2013.08>

株式会社FIXER クラウドインテグレーション事業部 部長

Webシステム開発会社に入社後、大手コンビニエンスストアのホームページシステムのインフラ運用を担当。その後、大手証券会社のオンライン取引システム構築プロジェクトのインフラチームに参画。豊富な実績を経て、多数のプロジェクトを掛け持ちするプロジェクトマネージャーとなる。新規のシステム構築提案を行っていく中で、従来のオンプレミスだけではなく、クラウド提案の必要性を実感し、株式会社FIXERに入社。現在、今までのシステム構築のノウハウを携え、クラウドプラットフォームWindows Azureのエキスパートとして縦横無尽に活躍中。

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