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Zabbix統合監視徹底活用 ~複雑化・大規模化するインフラの一元管理

2014年4月17日(木)
大内 明
Zabbix統合監視徹底活用

Zabbix統合監視徹底活用』という、いかにもZabbixをガッツリ使う雰囲気が漂う名前の本書ですが、Zabbixを知っていてもっと活用したい人はもちろん、初めて運用管理を始める人や、Zabbixユーザー以外のシステム運用管理者にも、おすすめできる内容と感じました。

本書はPart I、Part IIの二部で構成されており、本全体の約1/3を占めるPart Iには、Zabbixの話題はほぼ全く登場しません。物理環境・仮想環境・クラウド環境という大きく3つに分かれて存在する、昨今のインフラの違いについての解説、監視を行うにあたり必要となる監視材料や、それらを取得するためのコマンドの使用方法、監視用APIの利用方法等が丁寧に解説されています。この部分を読むだけで、システム運用形態や運用監視の基礎知識を身につけることができます。

そして、Part II以降でZabbixを活用したシステムの運用管理について詳細な解説に入っていきます。Zabbixを適切かつ効率的に運用するためのノウハウ、物理環境・仮想環境・クラウド環境が混在したハイブリッドな環境をZabbixで効率よく監視しつつ、資産管理までこなすための指南がぎっしりと詰め込まれています。システム管理自動化ツールであるChefや、ログ収集ツールのFluentdなど、話題の技術を組み合わせたZabbix活用術の解説も注目です。

また、本書は最新のZabbix 2.2をベースに解説されているため、新機能であるZabbix VMware監視機能を利用したVMware環境の監視方法についてももちろん触れられています。VMware環境を最新のZabbixで監視することを検討している人におすすめです。

Part Iと比べると、Part IIはZabbixの基本動作を理解した人向けの内容となるため、本書冒頭でも書かれているとおり、Zabbixの基礎を学ぶには別途『Zabbix統合監視[実践]入門』(技術評論社刊)を読むことをおすすめします。本書Part I→『Zabbix統合監視[実践]入門』→本書Part IIの順に読み進めると、運用監視の基礎とZabbixによる運用管理術がまんべんなく学べるでしょう。

最後の第12章では、筆者らが開発しているZabbix拡張の「HyCrops for Zabbix」の紹介もあります。拡張を導入することで、ハイブリッド環境をわかりやすく表示するダッシュボードや、効率よく管理可能なZabbix環境にできます。

日本仮想化技術株式会社

1988年北海道根室市生まれ。2007年より日本仮想化技術株式会社 技術部所属。おもにVMware製品やOpenstackの技術検証、自社検証インフラ環境の運用管理などを担当している。また、プライベートではEjectコマンドユーザー会を主宰し、全国各地のオープンソース関連イベントを通じて布教活動中。

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