日本のコングロマリット(複合企業)であるヤマハがAdvanced Robotics Automationプラットフォームを発表した。これはIoTと他のデバイスを動かすためのシステムだ。
このプラットフォームは、「自動化された生産ラインのコスト削減とIoT製品との互換性の向上」を狙ったものだとヤマハは言う。
この統合されているコントローラは、91通りのモデルやSCARAロボット・コントローラなどを含む202通りの亜種との互換性がある。これは、互換性などを考慮せず断片的になっているIoT市場において、とてもありがたいものになっている。
ヤマハは、「統合コントローラがあることで、各デバイスごとにコントローラを用意する必要がなくなり、企業がIoTシステムを構築する時間を大幅に削減するだけでなく、スペースも節約できる」と説明した。
ヤマハの新天地
IoTはまだまだ標準化が進んでいない世界であり、デバイス間の互換性は保証されていない。また、アプリやプラットフォームと連携するかどうかも保証がない。ヤマハは、こういった状態を多数のデバイスをサポートするコントローラをもって変えようとしているが、数千ものデバイスを用いる大規模な工業開発においては、この統合コントローラですら十分でないかもしれない。
多くのデバイスとの「豊富な互換性」を携え新天地を求めるヤマハだが、数年先にIoT運用を始めることを考えている複数企業から評価されるかもしれない。
ヤマハは「IoTブランド」として名を知られているわけではないが、同社の持つロボティクス・エレクトロニクス部門の強みを生かし、ここ数ヶ月の間、確実に市場を押し上げていたと言えるだろう。
日本からの新たな参戦者、IoTで知られているわけではなくとも、これまで培われてきたヤマハの技術力や信頼性といったものの力は強い。今後どれだけ存在感を増していけるのか、注目だ。
DAVID CURRY
[原文4]
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