2020年までに公道でのバスの自動運転を狙うソフトバンク
日本で3年以内に自動運転バスが公道を走る日が来るかもしれない。これはハイテクノロジー企業 ソフトバンクによって新たに設立されたSB Driveが目標期限内に商用化できればの話である。
SB Driveはこの5年でさまざまな自動運転車を公道で走らせることを計画しており、既にバスのテスト走行を行っている。自動運転が広まることで地方の交通がよりスマートかつ安価なものになることが彼らの望みである。
この動画はSB Driveが人と自動運転車とのやりとりを紹介したもので、非接触式システムを使って乗車賃を支払っている。バスに問題が生じた際には、ソフトウェアサービスの24時間サポートシステムのようにスーパーバイザーの利用が可能である。
SB Driveの大部分を掌握しているのはソフトバンクだが、Yahoo! Japanも今週初めに480万ドルを支払い、SB Driveの株式の48.6%を取得した。この投資の他にもYahoo! Japanは同社と検索やマップなどのテクノロジーを共有する予定である。
SB Driveの2020年に向けての目標は、自動運転車を開発している西洋の自動車メーカーの多くと一致している。しかし、必要とされるインフラや規制の整備を3年で行うことは難しいだろう。SB Driveがターゲットとしている日本の地方の場合、インターネットが貧弱でテクノロジーの普及率も低いため、なおのこと難しいだろう。
ここ数年、ソフトバンクは事業多角化のために大きな動きを見せてきた。最近では英国のチップ設計企業 ARMを310億ドルで買収した。SB Driveはより小さなセグメントだが、ソフトバンクは自動運転車に自社の未来があると考えており、自動車メーカーや他のテクノロジー企業よりも先に市場を手に入れようとしているようだ。
DAVID CURRY
[原文4]
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- スピードよりも“質”重視のトヨタ、2020年までの完全自動化狙わないと発表
- Airbusの“空飛ぶ自動運転車”構想、年内にテスト開始か
- IBMとVisaが新しい決済プラットフォーム開発のために提携
- 自律運転車で7兆ドル規模の経済効果を見込むIntel
- Appleが一通の手紙で見せた「自動運転車プロジェクト」への興味
- BlackBerry「QNX OS」はFordの自動運転車競争を後押しできるか
- 未来の車は「ドーム状」? パナソニックが新たな自動運転コンセプトカーを発表
- 日本は2020年までに自動運転車社会を実現できるか 海外から集まる注目と期待
- ペットと一緒に「チェックイン」? 旅先の思い出もシェアできる高級「犬用スマート首輪」が登場
- Googleが新たな特許取得 自動運転タクシーの正確なピックアップをサポート