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これからの生活において手放せなくなるIoTデバイスとは?

2017年4月3日(月)
ReadWrite Japan

技術のイノベーションは続き、コネクティビティは改善を重ね、ユーザーはますます増えるスマートデバイスやスマートシティ構想といったものに引き寄せられている。あらゆる人々はコネクテッドであることを望んでいる。人々の興味が集まり、素晴らしい処理能力やアイデアがもたらされる中、IoTは好む好まざるに関わらず我々の身の回りに形となって現れてくる。

だがあらゆるものがコネクテッドになる中、どのようなデバイスがなくてはならないものになるのだろうか。誰もが持ち歩いているアイテムとはどういったものだろう。普段の生活を常にコネクテッドにするものとは一体なんだろうか。

より多くのデバイスが売り出され、クアッドコアプロセッサが当たり前のものとなり、画素数や処理速度、機能など様々な要素が向上する中、究極のIoTデバイスとは今あるスマートフォンをもっとベーシックに、だがパワフルな方法で再構築したものである。

デジタルウォレット、あるいはブラックボックスとも呼ばれるものが、スマートフォンとは違う方法で日々の生活を支えるようになるだろう。というのも、デジタルウォレットは視覚支援デバイスであり、所有者のパーソナルな情報が入った財布であり、そのインターフェイスは我々が馴染んでいるものとは異なるからだ。コンセプトに限って言えば7年前のModu phonesのようなもので、今日我々の周りにあるコネクティビティにより、個々のニーズにインテリジェントなアクセスを与えることができる。

デジタルな「生活」のための財布

SNSのフィードをチェックし友達とやり取りしている時などに、我々が生活上でやり取りするためには、今あるデバイスで十分だと気づくことだろう。

デジタルウォレットは、我々がいつもポケットに入れているアナログな財布を大きく拡張したものになる。個人情報を保持し、クレジットカードや銀行口座へのアクセスを提供し、生活で使う設定情報などが含まれるものだ。またタスクやデータ管理も可能で、さながらオーギュメンテッド・サイボーグThad Starnerがかつてしたようなことを何の不便もなく行えるようになる。

このIoTウォレットは家を出るときにたった一つ、持って出るのを忘れてはならないものになるだろう。

牛乳を買いに行くとき、ATMを使うとき、タクシーを捕まえるときなど、IoTウォレットさえあれば良い。

帰宅の際はドアを解錠し、個人の設定情報はTVやPC、AlexaやGoogle Homeといったデバイスと同期される。映画の最中に寝てしまったときは、次の日に続きを見るためにウォレットがどこまで観たかを把握しておいてくれる。

これがSFじみた話というわけでなく、我々はそう遠くないところにいるということは興味深い。

IoTウォレットのインターフェース

IoTウォレットは組み込みテクノロジーを使っており、サービスを利用するためのハブとしてのみ機能する。

何かをするためにアプリケーションやソフトをインストールする必要はなくなり、代わりに今日ミニサービスやボットなどと呼ばれているものを必要に応じて呼び出すことになる。

だが我々が馴染みのあるコネクテッドデバイスと同様、インターフェイスを持たないウォレットを使って、サービスにどうアクセスするのだろうか。

BluetoothやRFid、ホットスポットを使ったコネクティビティを使うものに関わらず、ユーザーとデバイスのインタラクションは音声を通じて行われる。AlexaやGoogle Home、Cortana、Siriなどによって音声でデバイスを操作することは日常的な習慣になっている。

よりスマートなイヤホン

操作のほとんどが音声によるものになるとして、もし我々の周りの人々が、タスクやニーズを財布に話すようになるとしても、現代のように広まるわけではないだろう。実現するのは今とは更に異なる世界だ。Human-Computer-Interface(HCI)の実現のためにいくつかの要素が必要となる。
・咽頭伝導: 大きな声で喋らなくても、普通の声量や囁き程度の声で正確に命令を伝えることができる。
・ノイズキャンセリング: 周りの人たちが財布に向かって喋るため、それらを拾わずに所有者の声だけを拾わなければならない。
・バッテリー寿命: 今日あるBluetoothイヤホンのように、バッテリーは長持ちし充電時間も短く、使い方もシンプルなものにならなければならない。

好みに合わせたコネクテッドエクスペリエンス

近い将来、我々は一種類のデバイスに依存し、追加でサービスを利用したい場合はオプションとして他のデバイスも使うようになるだろう。これだけは手放せないというデバイスを1つ持ち、あとは好みに合わせて揃えるということの利便性は素晴らしいものになるだろう。

著者はプロフェッショナル向けの人工知能アシスタント Knowmailのマーケティング責任者を勤めている。豊富なスタートアップ企業設立の経験を持つ起業家でもあり、ベンチャー育成と製品マネジメントの相談も受けている。

ERAN ABRAMSON
[原文4]

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