3大仮想化ソフトウエアを比較!
メモリ
仮想マシンに割り当てられるメモリの量もアプリケーションによって異なります。
一番多いのはVMWareの8GBですが、多くの場合仮想マシンに割り当てるメモリは1GB以下なので、ほかの2つのアプリケーションが割り当てるメモリ量でも十分だと言えます。
ハードディスク
すべてのアプリケーションが、実際のハードディスクをそのまま仮想マシンに見せるのではなく、ディスクの一部だけを仮想マシンにマウントしたり、ホストOSのファイルをディスクに見せる機能を持っています。
ParallelsとVMWareでは、そのファイルを圧縮して保存することで、例えばゲストOS側からは80GBのディスクに見えても、実際のホストOS側で消費するイメージファイルは10GBに抑えるといったことが可能です。
また、すべての仮想マシンで、IDE(Integrated Drive Electronics)による接続をサポートしています。そのため、ゲストOSは特別なドライバ無しに、ディスクを利用できます。すべてのアプリケーションで実際のCD/DVDドライブをゲストOSで利用したり、ISOファイルをCD/DVDドライブのように見せかける機能が搭載されています。
一般的なPCでは、最大4台のハードディスクが搭載可能であるのと同じように、これらの仮想マシンでも、4台のATA(Advanced Technology Attachment)ディスクをエミュレーションすることができます。
Parallelsは、PATA(Parallel ATA)のみのサポートですので、CD/DVDドライブとハードディスクドライブを合わせて4台まで接続可能です。それに加え、VMWareはSCSI接続、Virtual BoxではSATA(Serial ATA)もエミュレーションします。これにより多くのディスクを接続することができますが、デスクトップ向け用途であれば、4台もあれば十分でしょう。
このように機能上はどれも似ていますが、仮想マシンでアプリケーションを動かす上でボトルネックになりやすいのは、ハードディスクのパフォーマンスです。
どのアプリケーションも、イメージファイルによるエミュレーションをサポートしていますが、総じてあまりパフォーマンスがよくありません。
仮想マシンを快適に使うのであれば、ホストOSを起動しているディスクとは物理的に分離した別のディスクにイメージを置いたり、USB接続したハードディスクで起動するなどの対策が必要と言えます。
Virtual Boxでは、iSCSIのディスクを直接ゲストOSから利用するための仕組みが搭載されていますが、これは主にサーバー向けの対策と言えます。