3大仮想化ソフトウエアを比較!
ディスプレー
仮想マシンの性能差として語られやすいのが、グラフィックカードの性能です。実際のPCでも、グラフィックカードの性能は日々進化しており、その性能の向上には目を見張る物があります。
しかし、グラフィックカードは複雑なハードウエアであるため、エミュレーションが難しい部分でもあります。
どの仮想マシンも2Dの性能は十分実用レベルに達しています。適切なドライバをインストールすれば、ビデオ再生などを含め、仮想マシンであることに気がつかないほどのパフォーマンスを誇ります。
一方ドライバが提供されていないOSでは、VESA(Video Electronics Standards Association)での表示になるのでパフォーマンスが著しく劣ります。そのため、利用するゲストOSでドライバが提供されているかどうかが、重要になります。
3D機能は仮想マシンごとに性能が大きく異なりますが、どれも発展途上でゲームやCADなどの3Dアプリケーションが問題なく動くというレベルまで達していません。また、Windows Vistaでは、OS自体で3D機能を使っていますが、仮想マシン上ではそれらの機能が使えないケースが多々あります。
しかしビジネスの上では、あまりグラフィックの能力を問われることはないので、この記事ではグラフィックの性能については特に言及しません。
なおVirtual Boxでの特徴として、ネットワークディスプレーとマルチモニターエミュレーションがあります。
これはVRDP(Virtual Remote Desktop Protocol)というプロトコルを使うことで、仮想マシンを実行しているマシンとディスプレー、キーボードがある端末を分けることができるという物です。しかし、ネットワークを通る以上、速度の低下があるため、日常的な利用というよりは、サーバーとして起動しておき、メンテナンスなどをリモートで行うことを想定していると思われます。
また、Virtual Boxでは、このネットワークディスプレーと組み合わせることで、最大64台までのディスプレーを稼働させることができます。マルチモニター環境でのテストが必要になった場合などは、Virtual Boxで試してみるといいでしょう。
ネットワーク
比較の山場はネットワークです。すべての仮想マシンで、有線LANのエミュレーションが搭載されています。接続可能なポート数も4台以上と、実用に問題はありません。
ネットワークカードのエミュレーションで大切なのは、実際のネットワークへの接続方法です。Parallels、VMWareは、NAT、ホスト、ブリッジと3種類をサポートしていますが、Virtual Boxでは、NATしかサポートしていません。
NATしかサポートされていない場合は、外部のネットワークから仮想マシンへ接続することができないため、利用するアプリケーションによっては、支障が出るケースがあります。ほかのOSで動くVirtualBoxでは、ブリッジもサポートしていることから、今後の対応が期待されます。
このように仮想マシンのスペックをすることで、それぞれ少しずつ違いがあり特徴があることがわかります。つまり、デスクトップ向けとして必要なスペックを備えたParallels、加えてサーバーなどのノウハウを元に高度なエミュレーションまで実現したVMWare、サーバー向けのエミュレーションを元にデスクトップに向けて進化しているVirtual Boxという流れです。
次回からは、これらの仮想マシンに、WindowsやLinuxなどを導入して、比較していきたいと思います。