OpenSimとは?
Windowsでのインストール
バイナリファイルを利用する場合は、.Net Frameworkが必要です。バイナリファイルをダウンロードした場合、Windowsに.Net Frameworkをインストールする必要があります。.NET Frameworkはマイクロソフトの.NET Framework ダウンロードから入手できます。2008年8月現在の最新バージョンは3.5です。OpenSim 0.5.xを動かす場合は、.Net Framework 2.0以上なら問題ありません。
ソースコードからビルドする場合は、以下の3つの手順を踏みます。
- ソースコードのダウンロード
- ビルドファイルの生成
- ビルド
それぞれの手順の詳細を説明します。
Windowsからソースコードをダウンロードするには、TortoiseSVNを使うと便利です(図3)。TortoiseSVNはとても使いやすいSubverionクライアントです。TortoiseSVNの公式サイトからダウンロードでき、使い方も紹介されています。TortoiseSVNを使って、http://opensimulator.org/svn/opensim/trunkからソースコードをダウンロードします。
OpenSimをビルドするにはVisual Studioを使います。フリーで使えるVisual Studio C# Express Editionも利用できます。Visual Studio(あるいはExpress Edition)をインストールすると、.Net Frameworkも自動的にWindowsにインストールされます。
ダウンロードしたOpenSimのソースフォルダの中にVisual Studio用のソリューションファイルがありません。runprebuild2008.batかrunprebuild.batを実行すると、ソリューションファイルが自動生成される仕組みとなっています。Visual Studio 2008を使う場合 runprebuild2008.bat、それ以前のバージョンのVisual Studioを使うなら、runprebuild.batを実行してください。すると、ソースフォルダの直下にOpenSim.slnが生成されます。
その後は、OpenSim.slnをダブルクリックしてプロジェクトを開き、ビルドをしてください。ビルドが終わったら、OpenSim.slnと同じフォルダにあるbinの中に以下のOpenSimの実行ファイルが生成されます。
- OpenSim.exe
- OpenSim.Grid.GridServer.exe
- OpenSim.Grid.UserServer.exe
- OpenSim.Grid.AssetServer.exe
- OpenSim.Grid.InventoryServer.exe
Linuxでのインストール
ここではFedora 9を例として、OpenSimをLinuxにインストールする方法について説明します。
必要なパッケージは、「subversion」「mono-data-sqlite」「mono-addins」「mono-jscript」「mono-data」「mono-basic」「mono-complete」「mono-extras」「mono-tools」「mono-core」「mono-nunit」「nant」です。
LinuxでOpenSimのバイナリファイルを実行するには、Monoをインストールする必要があります。ソースコードをビルドするにはnantを使います。
ほかのOSでMonoをインストールする場合は、Monoの公式サイトのダウンロードページから適切なパッケージを見つけてください。2008年8月現在の最新バージョンである1.9.1が推奨です。
ソースコードからビルドする場合は、以下の3つの手順を踏みます。
- ソースコードのダウンロード
- ビルドファイルの生成
- ビルド
それぞれの手順の詳細を説明します。
まず、以下のコマンドを実行してOpenSimのソースコードをダウンロードします
これでソースコードがカレントディレクトリのopensimの中にダウンロードされます。
次に以下のコマンドを実行してビルドファイルを生成します。
これでnantが必要とする.buildファイルが生成されます。
次にnantコマンドを実行してビルドします。
これでopensim/binの下にビルドしたファイルが出力されます。