Adempiereのソースコードの取得とビルド方法
前回、第4回の記事から間が空いていますが、第5回では、Adempiereのソースコードの取得方法、ビルドの方法について説明します。
ソースコードのチェックアウト
Adempiereのソースコードはsourceforge.jpのsubversionリポジトリから取得できます。
リポジトリからソースコートを取得するには、subversionのクライアントソフトが必要です。この記事では、TortoiseSVNでソースコードを取得する方法を解説します。
リポジトリからのチェックアウトは、Eclipseのsubversion用プラグイン(subclipse)などでもできます。subversionリポジトリからチェックアウトするためのツールがインストールされていない場合は、まず、TortoiseSVNをインストールしてください。
TortoiseSVNのインストールができたら、ソースコードをチェックアウトするフォルダを適当な場所に作成してください。この記事では、C:\eclipse_projectsにadempiere361フォルダを作成したとして説明します。
作成したadempiere361フォルダを右クリックして、コンテキストメニューの「SVN Checkout...」を選択してください。
図1:「SVN Checkout...」を選択 |
図2:adempiere361フォルダを作成する |
URL of repository: の欄にAdempiereのリポジトリのURLを指定します。今回使うリポジトリのURLは、
https://svn.sourceforge.jp/svnroot/adempiere/tags/globalqss/adempiere361/20110421
なので、URL of repository: の欄に入力してください。
Checkout directory: の欄は、C:\eclipse_projects\adempiere361のように、チェックアウトしたいフォルダを指定してください。
入力が終わったら、「OK」ボタンを押してください。チェックアウトが開始されます。
図3:「OK」ボタンを押してチェックアウトを開始する |
すべてのファイルをチェックアウトするには5分程度かかります。
※ネットワーク回線の速度などによっては、5分よりも時間がかかることがあります。
図4:5分ほどかかって全てのファイルがチェックアウトされた |
今回チェックアウトしたsourceforge.jpのリポジトリにあるソースコードは、sourceforge.netの、以下のリポジトリから取得したソースコードです。
→参照:ソースコードの取得先URL
sourceforge.netのAdempiereプロジェクトからソースコードを取得するには、以下を参照してください。
→参照:SourceForge.net: ADempiere ERP Business Suite: SCM(英語)
現在、sourceforge.netでは、Adempiereのtrunkはsubversionではなく、Mercurialという分散型のリポジトリ管理システムを使っています。