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企業のIoT導入をする前にチェックしておきたい4つのリスク

2017年12月5日(火)
ReadWrite Japan

SFで見られるようなテクノロジーの実現は思ってるより遠いことではないのかも知れない。IoTではWiFiとクラウドの強力な組み合わせにより情報をやり取りし、デバイスを通じてアクションを行う。その進歩は数十年前テレメトリーで使われていた有線センサーとトランスミッターによるマシン間通信とは大きくかけ離れており、有線はほとんど無限とも思えるようなデータを伝達する電波にとって代えられている。

IoT技術は効率のいい交通を実現するスマートシティ全体から、家の牛乳が足りなくなれば自動で発注をかける冷蔵庫に至るまで、多くのサービスや製品に活用されている。FitbitやNestのデバイスはその低価格や実用性、さまざまな機能からその人気を集めている。日々使われているもののほぼすべては、あなたの為に記録を取り、タスクをこなし、スケジュールを把握し環境を整える「スマート版」に置き換えることができ、夢だったスマートハウスを急速に現実のものにしている。

IoTがビジネスでどう活用されるのか?

IoTの普及が進む中、あなたの会社でもIoTデバイスへの切り替えを考えたことがあるのではないだろうか。自動運転の配達トラックや自動監視システムなどは業界を選ぶかも知れないが、エネルギー消費を抑えるスマート照明やサーモスタットはどんな企業にとっても利点があるはずだ。IoTの活用で小売業者は在庫を正確に把握することができ、Squareのようなデバイスを使えばスマートフォンやタブレットが便利なキャッシュレジスタになる。

こうしたテクノロジーは比較的新しいものだが、その経済的影響は大きい。家庭や職場で何があるか常に把握できるということは、一般消費者がこれまで以上に多くものを購入することを意味する。あらゆる業界がこのテクノロジーによって売り上げや効率を改善できる可能性があるということだ。IoTデバイスはやがて人が自分でこなしてきた機能に取って代わるものになるかも知れない。

IoTテクノロジーをいかに安全なものにするか?

IoTテクノロジーをビジネスに活用する上でセキュリティは最大のリスクファクターだ。その前に考えなければならない要素がいくつかある。

ハッキング:最も多く蔓延しているIoTの脅威である。あなたのクレジットカードや個人の情報を保持しているデバイスに欠陥がある場合、ハッカーはその脆弱性を多くの場合はファイアウォールそのほかの防壁を超えることなく突いてくる。更にはデバイスを掌握され、知らない間に他者への攻撃に使われたりすることで、あなたの安全はさらに脅かされることになる。ビジネスでのIoT の活用する上で、データがどのように保存され、利用されるかが考慮されなければならない。

監視: マイクやカメラを備えたデバイスであれば何であれ、適切な知識を持った人間に遠隔からアクティベートされる可能性がある。視聴者がお金を払いたくなるようなプライベート動画を入手するためにWebカメラのIPアドレスを探し求めるサイトが多くあるのはこのためだ。盗撮される側にならないよう、デバイスの利用条件やソフトウェアが行いうることを把握しなければならない。細かい約款もきちんと読もう!

企業のセキュリティポリシー: メーカーは製品の安全性をどう管理しているのだろうか? 安全性を担保することはそれぞれの企業の責任であり、IoTのセキュリティに関する法令が何もない中、メーカーが自身に課した規制と自己報告に委ねられている。企業があなたを守ることを保証するものは一体なんだろうか、それは一般消費者の声なのか? もしその企業が廃業した場合、あなたの持っているデバイスはどうすればいいのだろうか?

危険性についての教育と警鐘: スマートテクノロジーに人は依存するようになっており、ビジネスにおいてそういったデバイスを使う上での落とし穴を知っておくことは重要だ。会社のIoTデバイスに関わる従業員は起こりうる脅威やセキュリティ問題について意識しておくべきである。

IoTテクノロジーにおけるセキュリティ上の懸念はほとんどデバイスの設計製造に起因するものだ。このため、知識を身につけ分別をわきまえることがネットワークに繋がるデバイスの導入を考える上で、安全上最も重要となる。
車で職場に到着したら、それを検知してPCが立ち上がるというのはいいことのように思えるかも知れないが、テクノロジーが抱える脆弱性はその実用性に大きな影を落としている。

この記事はセントルイスにあるITコンサルティング企業 Anderson TechnologiesのCEO Mark Andersonによるものである。

MARK ANDERSON
[原文4]

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