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動画を効果的に使うための制作フロー

2008年11月17日(月)
篠原 哲也

Webサイトに動画を使ってみよう

 前回(http://www.thinkit.co.jp/article/150/1/)は、事例を交えて動画の効果的な使い方を紹介しました。今回は、Webサイトに動画を効果的に使うために企画から制作までのフローを紹介します。

 動画をWebサイトに使おうと言っても単純に動画を公開するだけならば簡単ですが、やはり動画自体から企画・制作をしたいと考えたいものです。しかし、動画を制作すると言っても、撮影や編集など、その行程に関しては専門的なことも多く、Webサイトを制作している方々にとっては敷居が高く感じられている方も多いのではないでしょうか。

 特に撮影現場に関しては、何をしているのかわからない、気軽に立ち入れない雰囲気があるように思われがちなようです(実際にはそんなこともないのですが)。その制作フローを少しでもわかっていると現場で何が行われているかなど自分で確認もできますので、知っておいた方が良いでしょう。

 また、撮影した素材をWebサイトに使えるようにするために編集やエフェクトをつけたり、切り分けたりとWebサイトの素材として動画を完成させていくわけですが、その場合にも、知っておくと良いポイントがいくつかあります。

 さらに、動画をWebサイトに使うということは、データ容量も大きくなり、見ているユーザーに負担を強いる部分もありますので、それを見越してWebサイトの構造を設計し、使うポイントや使い方を選んでいく必要があります。

企画の作り方

 効果的にWebサイトに動画を使うためには、どうすれば効果的になるかを企画段階でシミュレートすることが重要です。使用しているポイントはあっているか、長さはどうか、クリックがあった場合にどのように展開を変えていくかなど、動画とインタラクティブな要素やWebサイトというメディア特性を同時に考える必要があります。そこで動画を使ったWebサイトの企画を立てる上で重要なポイントを2つ紹介します。

 1つ目は、「Webサイト全体の構造と流れを考える」です。

 Webサイトを設計する段階で、訪れたユーザーに対してどのようなインパクトを与えたいか、どのような流れでサイトを見てもらいたいかなど、Webサイトの役割やターゲット、訴求方法によって構造が変わってくると思います。

 例えば、インパクトやイメージ重視でサイトを設計する場合は、カッコいい、美しいイメージ中心の映像を自動で再生させて動画の気持ち良さで全体の構造を作っていく。詳細を理解することに重点を置く場合は、ユーザーのインタラクションによってその都度選択することで、動画を再生させるパターン、また、オープニングからエンディングという1つのストーリーに沿って、動画とインタラクションを織り交ぜて、ゲームっぽく、楽しみながら、理解を促進させていくことを狙うなど、そのWebサイトの設計段階において、役割や狙い明確にした上でポイントを絞って動画を使用することを検討してみてください。

 せっかくの良い動画も使い方を間違えると邪魔なものになり易(やす)いということを、常に頭に入れて企画することが大切です。

 2つ目は、「絵コンテを作る」です。

 Webサイトの構造を決めた後、どういう動画を制作するかという企画をキチンと作る必要があり、そこで絵コンテの役割が重要になってきます。絵コンテには動画上の主要カットを描くということだけではなく、その主要カットがどんな意図をもって、何を伝えたいのかということを明確にしなくてはなりません。

 また、その主要カットのつながりがどうなっているのかなど、見た人たちがその動画を想像することができることが重要になります。絵コンテは企画をたくさん描いて、人に見てもらうことで上達していくものだと思いますので、機会があれば描くようにしてみてください。

株式会社ピラミッドフィルムクアドラ
チーフプロデューサー。1997 PYRAMID FILMにてインタラクティブ広告制作に携わる。大手企業のプロモーション、ブランディングサイトを中心にプロデュースを担当。2002 SONYに転職。VAIOをプラットフォームとしたコンテンツサービスの企画を担当。2005 PYRAMID FILM QUADRAに戻り、ムービーを強みとしたインタラクティブ広告制作に取り組んでいる。http://www.pfq.co.jp/

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