サンプルプログラムで MongoDB Realm のデータ同期を確認する

2022年1月12日(水)
池田 卓司

ローカル開発環境の準備

続いて、ローカル開発環境を準備します。ここでは、以下の作業を行います。

  • .NET 6 SDKのインストール
  • Visual Studio Code(以後、VS Code)のインストール
  • VS Code拡張機能のインストール
  • MongoDB Realm Studioのインストール
  • サンプルプログラムをVS Codeで開く

.NET 6 SDKのインストール

.NET 6 SDKは、.NETでのアプリ開発に必要となります。https://dotnet.microsoft.com/download/dotnet/6.0を開き、インストーラをダウンロードします。ダウンロード後はインストーラを起動してインストールします。

インストール後、dotnetコマンドを実行できるか確認します。

C:¥>dotnet --version
6.0.100

VS Codeのインストール

VS Codeは、あらゆる開発言語に対応する統合開発ツールです。https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/を開き、インストーラをダウンロードします。ダウンロード後はインストーラを起動してインストールします。

インストール後、VS Codeを起動できるか確認します。

VS Code拡張機能のインストール

ここでは、C#の拡張機能をインストールします。サンプルプログラムはC#で記述されているため、C#開発に必要となります。

拡張機能は、下図のように左ツールバーから[Extensions]をクリックし、検索することで見つけることができます。拡張機能が見つかったら[Install]をクリックします。

拡張機能インストール後は、下図のようになります。

MongoDB Realm Studioのインストール

MongoDB Realm Studioは、Realm DBの中身を確認できるGUIのクライアントです。https://github.com/realm/realm-studio/releasesを開き、実行ファイルをダウンロードします。

初回起動時は以下の画面が表示されるので、メールアドレスを入力します。

[Let’s get started!]をクリックすると以下の画面が表示され、使用できるようになります。

サンプルプログラムをVS Codeで開く

コードの確認、ビルド、実行ができるように、VS Codeでサンプルプログラムを開きます。

  1. VS Codeのメニューバーから[File] - [Open Folder]をクリックする
  2. C:¥repos¥SampleAppフォルダを指定して開く
  3. 警告が表示された場合は[Yes, I trust the authors]をクリックする

続いて、サンプルプログラムが使用するパッケージをインストールします。

  1. VS Codeで[Ctrl] + [@]キーを押下し、Terminalを表示する
  2. 以下のコマンドを入力する

    C:¥repos¥SampleApp>dotnet restore
  3. 以下のコマンドを入力し、パッケージがインストールされたかを確認する

    C:¥repos¥SampleApp>dotnet list package
    プロジェクト 'BasicRealmOperation' に次のパッケージ参照が含まれています
       [net6.0]: 
       最上位レベル パッケージ                                        要求済み     解決済み
       > Microsoft.Extensions.Configuration                6.0.0    6.0.0
       > Microsoft.Extensions.Configuration.UserSecrets    6.0.0    6.0.0
       > Realm                                             10.7.1   10.7.1
       > Realm.Fody                                        10.7.1   10.7.1
    

次に、先の手順で控えておいたRealmアプリに接続するためのApp IDとAPI Keyを入力します。これらの値はシークレットなので、dotnetコマンドのuser-secretsで管理します。

  1. 引き続き、先ほどのTerminalを使用する
  2. 以下のコマンドを入力し、シークレットを追加する

    C:¥repos¥SampleApp>cd BasicRealmOperation
    C:¥repos¥SampleApp¥BasicRealmOperation>dotnet user-secrets set "MongoDB:Realm:AppId" "<your App ID>"
    C:¥repos¥SampleApp¥BasicRealmOperation>dotnet user-secrets set "MongoDB:Realm:ApiKey" "<your Api Key>"
    

【参照】https://docs.microsoft.com/ja-jp/aspnet/core/security/app-secrets?view=aspnetcore-6.0&tabs=windows

以上で、ローカル開発環境の準備も完了です。

クリエーションライン富山事業所 所長
Javaや.net frameworkでのアプリ開発など、主にソフトウェアエンジニアとして業務に就く傍ら、ホスティングサービスのWindowsサーバー管理など、インフラ系の業務にも従事。現在は、チームマネジメントや北陸エリアでの事業拡張業務を担当。
Twitter: https://twitter.com/cl_toyama

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