クラウドネイティブ時代の開発環境を知ろう 2

2 WindowsとWSL2の相互使用

2 WindowsとWSL2の相互使用

これまでの手順でWSL2のインストールができました。WSL2は主にLinuxの機能やアプリケーションを使用するものですが、Windowsのアプリケーションや機能も使用や相互のアプリケーションで処理したデータの受け渡しを行うことも可能です。データの受け渡しの例をいくつか紹介します。

2.1 WSL2からWindowsの計算機アプリの起動

1. Ubuntuのターミナルにキーボードから下記コマンドを入力してENTERを押します。

リスト5:

$ calc.exe
「calc.exe」と入力

「calc.exe」と入力

2. Windowsの計算機アプリケーションが起動します。

WSL2からWindowsのアプリケーションを起動

WSL2からWindowsのアプリケーションを起動

2.2 Linuxのコマンド実行結果をWindowsのアプリへコピーする

1. Ubuntuのターミナルよりキーボードから下記コマンドを入力してENTERを押します

リスト6:

$ ls /bin | clip.exe
コマンドを入力

コマンドを入力

2. 下部の一番左のアイコンをクリックします。

スタートボタン

スタートボタン

3. 表示されたウィンドウの「メモ帳」をクリックします。

「メモ帳」をクリック

「メモ帳」をクリック

4. メモ帳が起動します。

メモ帳

メモ帳

5. メモ帳の任意の場所を右クリックします。

6. 表示されるメニューより「貼り付け」をクリックします。

貼り付け

貼り付け

7. 「ls /bin」の実行結果が貼り付けられます。

Linuxコマンドの実行結果を貼り付けられた

Linuxコマンドの実行結果を貼り付けられた

2.3 Windows TerminalでWSL2のコマンドを実行する

1. Windowsターミナルを起動します。

2. Windowsターミナルが起動したらキーボードで下記コマンドを入力してENTERを押します。

リスト7:

> wsl -e ls /
Windowsターミナルでコマンドを入力

Windowsターミナルでコマンドを入力

3. WSL2環境の「/」ディレクトリ以下内容が表示されます。

WSL2環境の情報が表示される

WSL2環境の情報が表示される

これで、コンテナ環境を稼働させるプラットフォームとなるLinuxの設定が終わりました。次回は、Dockerをインストールして、クラウドネイティブの開発環境の構築を進めます。お楽しみに。

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