iGoogleガジェット制作の基本
Googleが提供するJavaScriptライブラリ
Googleが提供するJavaScriptライブラリを紹介します。
ライブラリは、「Core JavaScript ライブラリ」と「機能別JavaScriptライブラリ」に大別されます。
Core JavaScriptライブラリは、ユーザの設定を保存しておく_IG_Prefs()関数に関する関数群と、URLを指定してコンテンツを取得しコールバック関数を実行する関数群、document.getElementByIdのようなCore javaScript関数をラッピングする関数群、トリムなどのユーティリティ関数群が含まれます。
特に、_IG_FetchFeedAsJSON関数は、クロスドメインでRSSを取得できる上、JSONオブジェクトに変換してコールバック関数に渡してくれる便利関数です。RSSフィードの情報を表示するガジェットを作る際にはとても重宝します。
機能別JavaScriptライブラリを利用する際は、ModulePrefsタグの子要素として、Requireタグを書き、モジュールをインポートする必要があります。
例えば、ガジェットの高さを適切な高さに調節するdynamic-heightライブラリを利用したい場合は、「<Require feature="dynamic-height" />」という行をModulePrefsタグの子要素として記述します。
現在利用できる機能別ライブラリは図3の通りです。
先に書いたように、外部のJavaScriptライブラリを利用することもできますが、まずはGoogleが提供するライブラリを調べてみましょう。便利な機能が一通りそろっているので、わざわざ別途ライブラリを読み込む必要がないかもしれません。
また、ライブラリを眺めることで新しいガジェットのアイデアがうまれることもあるでしょう。APIのより詳しい解説は公式サイトのAPIリファレンスを参照してください。
ガジェットの公開
作成したXMLはインターネット上に公開しなければ、ガジェットとして利用することができません。
すでに自宅サーバやレンタルサーバを持っている方は、そこで公開すれば良いですし、そのような環境を持っていない方でも、Googleのサービスである「Google page creator」や、「Google code」を使ってXMLをホスティングすることができます。
その場合、サーバサイドプログラムのホスティングはできなくなってしまいますが、Yahoo! PipesなどのWeb service APIを利用して、少々複雑なガジェットも作ることができます。
とはいえ、どちらの方法も、ローカルPCで開発をしてサーバへアップロードするという手間が発生してしまいます。そんなの面倒だという方も多いでしょうし、ファイルのアップロードと聞いた時点で、敷居が高そうだから作るのを止めておこうと思う方がいるかもしれません。
そんな方でも大丈夫です。Google Gadget Editorを使えば、ファイルのアップロードということを意識せずにガジェットの作成・公開をすることができます。
次回は、Google Gadget Editorでガジェットを作成・公開するところから解説していきます。