symfonyで楽々開発 3

カスタムバリデータの変更点

カスタムバリデータの変更点

 最後に独自のバリデーションを行うクラスを作成していた場合の変更点について簡単に触れておきます。symfony 1.0とは作成方法がかなり異なるので注意が必要です。

 使用する関数も異なりますが、エラー時に例外を投げるようになったことも大きな違いです。エラーが発生していない場合は、POSTされたデータを実際に使用するデータに変換した上で返します(図3の例では、何も変更を加えていません)。また、POSTされたデータなどをエラーメッセージ内に含めることも可能ですので、YAMLが使えなくなって手間が若干増えた分、できることが増えている、という感じでしょうか。

まとめ

 ここまで3回に亘ってsymfony 1.1を見てきましたが、記事執筆時点(2008.5.20)では正式リリース前ということもあって、ドキュメントや情報もそろっておらず、どのような使用方法が主流になるのかがわかりません。ただ、使用してみた感想としては新しいフォームフレームワークを使用することで、アクションスクリプトの肥大化が防げるなど、よい点がたくさんあると思います。

 仕様が大きく変わった部分も多いので広く普及するには、PHP5がその普及に時間がかかったように、ある程度時間がかかるかもしれません。どのタイミングで使いはじめるかは、それぞれの状況に応じて決めるべきですが、個人的にはある程度の情報がそろった段階で新規プロジェクトを試したりして、なるべく早い段階から使っていこうと思っています。

 今すぐ使うかどうかは別にしても、いずれは通らなければならない道なので、まずは一度使ってみて感触を確かめてみるとよいでしょう。

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